アメリカに赴任していたときに知り合ったスタン・郁美さん夫妻が来日したので、昨夜、東京で再会を果たした。彼らが宿泊中のホテルで軽く食事をしたあと、中目黒にある『中目卓球ラウンジ』でお酒を飲みながら卓球となった。
スタンは看板もないこの卓球バーのたたずまいをえらく気に入り「シークレット・バーだ」と、とても喜んでいた。壁には来店した人たちの色紙が飾ってあるのだが、その中からワルドナーのサインを見つけると大喜びだった。かつてワルドナーが来店したとき、卓球を知らない一般のお客さんたちがワルドナーが卓球が上手いと知ると(上手いどころではない)、サービスを受けようと列を成したという。俺も並びたいよそんなの。
ほどなく、二十代と思われる男女がダブルス対決を始めた。男性ペアが勝ったらチューをするという賭けをしているらしく「あと2点!」なんてハッスルしていた。最後は男性ペアが勝ち、二人で女性を追い掛け回す(もちろん冗談で)結末となり、なんとも楽しい雰囲気だった。
卓球バーどころか卓球選手さえいないアメリカ南部の田舎暮らしのスタンにとって、夢のような空間だったらしく、次回も絶対に来ると意気込んで名刺を持ち帰っていった。