無念、マスターズ予選

今日は、全日本マスターズの宮城県予選に出場してきた。

2006年以来、9年ぶりの出場だ。ちなみに2006年に出た時は、予選で全敗したのに全国出場するという離れ業をやってのけたものだった。

そのときは、予選に来たのが5人で、上位2人が全国出場となるのだが、私は総当たり戦でさっそく3連敗し、早々に本戦出場の望みがなくなったのだった。それで、最後に同じく3連敗したBさんと最下位決定戦をすることになった。

このBさんはカットマンなのだが、私とは因縁の関係にあり、過去のマスターズ予選で3回ほど対戦し、そのたびに壮絶なツッツキ合いから最終ゲームにもつれ込むというひどい試合になり、たまたま私が全勝し、そのためにBさんは本戦出場を逃し続けているという間柄だ。

その因縁のBさんと最下位対決という後ろ向きの試合をしようと思っていたら、あまりの暑さでへとへとになったBさんから「伊藤さん、俺、棄権すっから。伊藤さんの勝ちでいいよ」と言ってきた。それで私は最下位を免れて4位となったのだが、後日、1位と2位の人が仕事の都合で本戦に出場できなくなり、繰り上げで私が出場することになったのだ。

こうして私は予選で1回も勝っていないのに佐賀に行き、Bさんはまたもや本戦出場を逃したというわけだ。試合を捨ててはいけないという教訓だ(ちなみに私が本戦でさらにひどい目にあったことは言うまでもない)。

さて、今日の試合だ。いろいろあって5人中3位となり、残念ながら本戦出場はならなかったが、みなさん、私が卓球コラムニストであることを知っていたようで、試合の後に記念写真を撮ることになった。

0-3で飛ばされた直後に「いつも読んでます」と握手を求めてくれた柾谷さん

左から、2位の柾谷さん、私、1位の伊藤さん、竹ノ内さん、小西さんの勇姿

知人からは「卓球が本業じゃないし卓球コラムニストなんだから負けてもどうってことないだろう」と言われたが、とんでもない。写真では無理して笑っているが、いつどんな試合でも負けるのは本当に泣いてやろうかと思うほど悔しい。練習してるかどうかなど関係ないのだ。

伊藤さんと柾谷さんには本戦でも頑張ってもらいたいものだ。

棄権するときはヨロシク!(笑)。

無念、マスターズ予選” への 9 件のコメント

  1. いつも楽しく拝見しています。

    卓球王国で連載が始まった時からコラムを読ませて
    頂いているのですが、伊藤さんの戦型はどのようなスタイルなのですか?

    ロビング主戦とシェーク裏・裏には失敗なさったというのは拝読した気がするのですが。。。

    1. ご愛顧ありがとうございます。
      ここ数年、シェーク裏裏攻撃型でしたが、2週間前にフォアを表に替えました。現代卓球を理解するために裏を使っていましたが、表の方が勝ちやすいのでマスターズ予選のために表にしましたが、それでも勝てませんでした。

      1. 粒高を使い、ドクター・ノイバウアーの卓球を目指す道が残っている。実は、私は粒高を使い、初顔合わせの練習試合では、柾谷さんにも、伊藤さんにも勝っている(←ありがちな、自慢)。たぶん、お二人は、私に負けたことを忘れてるだろうが。まぁ、慣れられてからは勝てない。

  2. 今朝の新聞(私がとっている地方紙)のスポーツ欄に「戦後日本スポーツ 勝者と敗者のはざま」という共同通信社の記事で小野誠治さんが取り上げられ、世界選手権で優勝したときのエピソードなどが紹介されていました。
    月曜日の朝のだるい気持ちが吹っ飛びました。
    全国どこの新聞でも同じように掲載されているのでしょうかね。

  3. お返事ありがとうございます。

    裏裏からフォア表ですか。。。シェークのフォア表ってかなり難易度が
    高いような気がするのですが、強くないアピールは実は‘ネタ’で本当は結構、センスがある卓球されるのでは?

    1. 裏裏の前は両面表でした。28歳までペン表だったのでなにしろ表がやりやすいのです。
      センスの有り無しは誰と比較するかですね。
      中学高校ではチームのエースでしたので良い方には違いないと思いますが、それでも今回は負けたのが現実です。

  4. フォア表、バック裏は以外と勝負では良いスタイルかもしれません。ただ、かつてのドライブマンの癖で、フォア表でもなんちゃってドライブを掛けていると、カウンターの餌食になる可能性大です。私はかつて中国からの留学生(大学生女子、かなり強い!)と練習試合して、試合前にフォア表だから気をつけろ!とアドバイスされたのにも関わらず、ゴロ負けの試合終了後にフォア表だった事に気がつきました。。。

  5. マスターズで全国出場ということは伊藤さんは初段でらっしゃるのですか?
    私の知り合いでも予選全敗ながら全国大会開催地が遠すぎたため全員辞退し全国大会出場のチャンスが回ってきた人がいます。その人は全敗した時点で早々に帰ってしまい連絡もとれず結局全国には行きませでした。
    社会人になると卓球の大会出場を理由に数日間の有給をとることは気が引けますね。
    全国大会常連の方も仕事を休む方が試合より大変なのでは?と思ってしまいます。

    1. 4回出場していますので2段です。いずれも予選が5人以内の時です。私が予選に出られない年があったのですが、そのときは参加者ゼロだったそうです。なんともはや。
      今回、参加する気になったのは、本戦が金曜から日曜の3日間だけなので、金曜だけ会社を休めばよいことがわかったためです。以前は4日間だったような気がしていまして。

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