よくテレビで事件を起こした人が警察に拘束されて「曖昧な供述をしている」と報道されることがある。曖昧な供述とは「ええと、したようなしなかったような・・・」という供述だと思うが、そんなことを言っているわけがない。
容疑者が言っているのは「頭の中で電波で指令を受けてやった」などという、精神異常を疑わせる供述なのだ。ところがそれを報道すると差別につながるということで「曖昧な供述」という、それこそ曖昧な報道をしているわけだ。
急にそんなことを思ったのは、今日のニュースで「意味のわからない供述をしている」という報道を見たからだ。これは知る限り初めての表現で新鮮であった。
しかし、意味のわからない供述とはどういうことだろうか。たとえば「ペリトルがドルコイしたからとぅつとずした」などと言っているのなら意味のわからない供述だが、「宇宙人から指令を受けてやった」と言ってるのなら意味は明瞭だ。正気ではないだけだ。
本当に意味のわからないことを話す人間はそうそういないと思うのだが。