先日の夜、最寄の駅から自転車を走らせていたら急にサドルがガクッと外れ、あやうく支柱の鉄棒で尻を破損するところだった。電灯で照らしてみると、なんと支柱のサドルとつなぐ部分が割れている。
それ以来、直すのが面倒だったので放っておいたのだが、今日、久しぶりに飲み会があるため、タクシー代をケチろうと昨日慌てて自転車屋に行って支柱とサドルを買ってきた。今まで使っていたサドルは硬くて痛かったので、この機会にと奇妙な形の「柔らかい」という売り込みのヤツを買った。支柱を買うにあたっては、直径を定規で測ったところおおよそ2.6cmぐらいだったので、店に行って2.54cmと書いてあるのを買ったのは当然のことだった。ところが家に帰って自転車につけてみるとスポスポとゆるくて全然固定できないではないか。1mmも違わない別の直径の支柱があるなどといったい誰が思うだろうか。後でネットで調べてみるると、自転車のサドルの支柱には統一規格が無くて0.2mm単位でさまざまなものが入り乱れているのだそうだ。これで他社のものを買わせない戦略だろう。
仕方がないので支柱にガムテープを巻いて太くして固定をして会社に向かって漕ぎ出したのだが、漕いでいる途中でガムテープが滑って支柱がスポッと一番下までさがり、異常にサドルを下げたまま漕いで大変疲れたのであった。しかもゆるいのでサドルが回転する。自分で買ったとはいえ、奇妙な形のサドルとあいまってなんとも腹立たしい自転車である。