こちらに来てから知り合った日本人、スタンレー・郁美さん(2007/10/29参照)から楽しいメールが来た。あんまり楽しいので、原文のまま載せてしまおう。
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条太さん、ご無沙汰しています。
体調(お腹)のほうはいかかですか?
実は隣家のケントの学校にドイツからのマイケルと言う17歳の留学生が来ていて、身長が185cmもあるのでケントが「スポーツは何をやるんだ?」といろいろと名前をあげたところ、いまいちみたいで、最後に「卓球は?」と聞いたら、目がボヨヨーンと輝いたそうです。
マイケルはここから10分位の所に住んでいて、ケントからの紹介でその後、マイケルは私の家にだびたび来てはスタンと卓球をしています。
マイケルは8歳の時から卓球をしていて、片面はロングピップスでラケットをクルクルと振り回しているので、スタンは精神力がいると言っています。
初日のゲームではスタンが勝っていたものの、次の日にはドイツから最愛のラケットを送ってもらい、そのラケットを使用してからはスタンはほとんどヤラレテいました。
先日は、マイケルがビデオカメラを持って来て、その録画ではスタンが勝ったのでスタンが一応「勝った!」という証拠が残ったとうれしそうでした。
そしてまた、スタンはしきりに「ジョ-タに会わせたい。」と言っています。
先週の日曜日は10時から5時すぎまで練習をしていました。
マイケルはドイツの卓球ではBクラスなのでドイツに帰ったらAクラスに入るんだとスタンと練習に励んでいます。
今週はマイケルを連れて、Ft.Walton Beachのクラブに行ってきます。
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卓球好きでない人はこのメールのどこがそんなに楽しいのかと思うだろう。楽しいのだ。卓球をしている人はそんなに多くはない。日本ですら高校生の卓球部員率は2%しかないのに、アメリカでの卓球人口率は日本の40分の1なのだからなおさらだ。ドイツから来た高校生が卓球が好きだと言ったと聞いたらもう顔がほころんでしまうのだ。これもマイナーなスポーツゆえのことで、そういう点では、そこいら中、誰でもやっている趣味よりは楽しみは大きいといえる。
目を輝かすほど卓球を好きな少年が、自分から卓球と言い出さなかった気持ちもよくわかる。卓球を真面目にやっているアメリカ人なんかどうせいないに決まっていると思い込んでいたのだろう。だからラケットも持ってきていなかったのだ。俄然やる気になってラケットを送ってもらった気持ちを考えて、また嬉しくなる(こんなに嬉しいのはひょっとして俺だけ?とちょっと不安になる)。
マイケルに会うのが楽しみだ。それにしても目が「ボヨヨーン」と輝いたというのは郁美さんの表現だが、ケントは英語で何と言ったのだろう。