出張の帰りに東京駅で、以前から気になっていた駅弁を買って食べた。
「ひまつぶし」とはいったいどういう弁当なのかと思っていたら、実は「ひつまぶし」だった。どちらにしても意味は分からないが。
原材料の欄を見ると、添加物がぎっしりと書かれていて好感が持てた。無添加だの手間ひまかけただのと強調されるより、よほど潔い。保存料でも着色料でもバンバン入れて欲しいものだ(これはちょっと入れすぎの感もあるが)。もちろん美味しかった。私はだいたい何でも美味しいのだけど。
当日は高総体で高校生が来られないため、お客さんの入りが心配だったが、小中学生やら近隣の一般住民やらで、ピーク時には120人ほどになり、かなり盛況だった。
風は少々吹いていたが、なんとか卓球をできる程度であり「急遽屋内へ変更」という最悪の事態は免れた。屋内会場も確保していたとはいえ、出してしまった用具の撤収、観客の減りなど、どうなったかと思うと想像するだけで恐ろしい。
協和発酵キリンのメンバーによる模範試合、サーブ体験、ドライブ体験、さらには1ゲームづつの挑戦コーナーなど、ちょっと盛りだくさん過ぎた嫌いがあるが、参加した人たちはたっぷりと楽しんでくれたので、それだけでも大成功だったといえる。
屋外の卓球台で協和発酵キリンのメンバーが試合をするという光景は、かなりシュールであった。
昨夜、一瞬だけ雨が降って慌てたが、今朝は見事に晴れた。
天気予報によれば、降水確率は20%、風は1.5mだ。よほどのことがない限り、港南住宅のテニスコートで決行するだろう。適度に雲があるため、暑過ぎずちょうど良い感じだ。
協和発酵キリン男子卓球部の選手の他、前原正浩専務理事を初めとした日本卓球協会の面々も訪れることになっている。
一行は昼頃に駅に着くので我々が車で出迎えるのだが、イベント会場に来る途中で、あちこちを回って被災状況を視察してからイベント会場に到着する予定だ。その間は、精鋭スタッフである田村くんが会場で「お留守番」だ。得意のトラブルがないことを願うばかりだ。
「スタッフになった覚えはない」といえば、今野編集長から「条太さん、卓球王国の仙台特派員として写真撮って記事も書いてください。6月号に載せるのでイベント終わったらすぐにね」とメールが来た。仙台特派員になった覚えはないのだが。
いっそのこと今から書いたるか。見込みで。
「見事に空は晴れわたり、予想以上の観客数に協和発酵キリンのメンバーもいやがうえに力が入った」なんて。
明日はまず間違いなく晴れるだろうということで、会場の準備に余念がない。
震災で泥に埋まっていたテニスコートは、重機によってすっかりきれいに掃除されていたはずだが、月曜の大雨で、隣のゲートボール場から流れ込んできた砂で覆われてしまっていた。それで早朝から掃除である。
情報によれば、けっこうな観客が来そうなので、卓球台も4台出すことにした。
卓球王国からのバックナンバーやらキリンからの飲料、スープの素なども大量に届き、気分が盛り上がっている。
準備作業は私の息のかかったスタッフでやっているのだが、例によって田村は「朝6時半からじゃなきゃやらない」だの「スタッフになった覚えはない」だのわけのわからんことを言う。「そんなこと言うと、木方のサーブ受けさせてやんねえぞ」と言って、やっと事態を飲み込ませた。
イベント当日は、雨が降っていなければ10時くらいにはテニスコートに卓球台を出し、ボールを打ちながら卓球ができる風速かどうかを調べることになる。雨が降っていたらさすがにそれから晴れても地面が乾かないだろうから、屋外は諦めて「東部卓球センター」で開催することに決めようと思う。
問題は晴れていても風がある場合だ。これは、なかなか判断がつかないと思うので、13:30ギリギリまでボールを打ってみて判断することになる。まあ、協和発酵のメンバーは普通の人ではないのだから、たとえかなり強い風でも対応できるものと思われる。それどころか、風さえも利用して有り得ないプレーを見せてくるかもしれない。