女子団体戦は17,18歳位の2人の若い女の子たちと組ませてもらいました。
2人は日系3世で日本語はほとんど話せないそうです。といっても、少しくらいは分かるでしょう。
「日本語、分かる?」
「ワカラナイ」
「日本語、話せる?」
「ハナセナイ」
「またまた~、謙そんしちゃって。ちょっとくらいは話せるんでしょ(笑)?」
「???」
しまった! 2人とも、「ハ? なに言ってんのこのオバサン」といった感じでこちらを見ているぞ!
本当に日本語が分からないし話せないんだ(泣)!
っていうか、「オバサン」ってなんですか? 酷くない? まだ31歳なんですけど!!!
それよりも、私はポルトガル語を話せないし、どうコミュニケーションを図ろうかしらん? 試合中のアドバイスとか、どうしたらいいの?
ジェスチャー?
モヤモヤしていたら日系1世の清水さん(81歳)に通訳をお願いしようと思い立ち、お願いしました。
「よし、任せとけ!」と、実に頼もしい清水さん。
準々決勝まで勝ち進み、これに勝てばメダル獲得です。是非、勝ちたい。
2人の女の子と対戦相手のレベルは同じくらい。
私は2シングルスを3-0の余裕で勝ちましたが、女の子たちがダブルスを落としてしまったので2-2のラストまで回りました。
フレー! フレー! 女の子! 頑張れ頑張れ女の子!
私は清水さんに「とにかく応援出来る人をここに連れて来て下さい!」とお願いしました。
清水さんはピュ~と何処かへ行ったかと思うとわんさかとチーム仲間を集めて来てくれました。
沢山の応援、それに応える女の子の頑張り、清水さんの頼もしさ、私の的確なアドバイス(!)により、チームは見事勝利、準決勝へ進出しました!
準決勝の相手はブラジルランキング2位のKUMAHARA Caroline 選手のいるチームと。噂によるとKUMAHARA選手は石川佳純選手に3-0で勝った事があるのだとか……。
私は昨年女子シングルス優勝者(といってもそんなにレベルの高い選手ではありません)の選手に3-0で勝ちました。
次にKUMAHARA選手と対戦し1-3で負け。
彼女と試合が出来て嬉しかったですが、負けたのでやっぱり悔しい。明日の個人戦でリベンジを心に誓い、この日は涙をのみました。
チームは1-3で負け、3位になりました。
それにしても、準々決勝で「みんなで力を合わせて勝った」という感動が忘れられません。
女の子たち、頑張ってくれてありがとう!
清水さん、沢山の応援団を連れて来て下さりありがとうございます!
応援してくださった皆さま、ありがとうございます!
私もチームのために頑張りました。
これぞ、団体戦の醍醐味ですね。
この時私は全く気付きませんでしたが、女の子たち、サンダルを履いて表彰式に出ています。ちょっと残念。
~次編に続く~