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グランドファイナル

無事に閉幕したワールドツアー・グランドファイナル。
速報もこれで終了します。ご覧になってくれた皆様ありがとうございました。ネットがうまくつながらず、若干「遅報」になってしまい申し訳ありませんでした。

大会の報道は、1月21日発売の3月号で掲載いたします。そちらもよろしくお願いします。


写真は、今日も登場、赤いおじいちゃん。地元の記者の取材を受けてます。
細かいことですが、昨日と違い、顔の文字「加油」が正しく読めるようになってます。昨日は鏡を見ながらやって、左右、裏表を間違えてしまったのかもしれません。
男子シングルス決勝
許昕(中国) 8、7、6、7 王皓(中国)

大会最後の一戦、男子シングルス決勝。中国の最強ペンドラを決める熱い戦いになるかと思われたが、予想外にも許昕が王皓を攻め続けるという一方的な展開となった。準決勝では荘智淵に対し、切れ味鋭いバックドライブを連発した王皓だったが、許昕の猛攻の前に不発に終わる。短いボールを多用し、ループを狙う作戦に出ても、許昕の回転量がすごすぎてカウンターどころか、ブロックも入らない。結局、最後の最後まで流れは変わらず、許昕がストレート勝ち。勝利後の許昕にも笑顔はなく、大会の締めくくりは淡々と終わった。
ペンドライブ型の先輩、馬琳、王皓を連破し優勝した許昕。フォアドライブ主体で打球点も決して早くない、若干古めのスタイルに見えるが、それを補って余りある脚力、またフォアだけではなくコンパクトなスイングで繰り出す裏面でのカウンターもうまく、先輩たちとは違う新たなスタイルを確立している。来年の世界選手権パリ大会は、シェークドライブ型の2強、張継科、馬龍を倒し、ペンドラ王者となれるだろうか。
女子ダブルス決勝
馮天薇/ユ・モンユ(シンガポール) -11、-11、8、4、3、-5、2 鄭怡静/黄怡樺(チャイニーズタイペイ)

大会最終日、17時45分から女子ダブルス決勝が始まった。最近メキメキと力をつけているタイペイ勢が今大会の勢いそのままに1、2ゲームを連取。シンガポールペアがフリックやループドライブで先に仕掛けてきたボールに対し、カウンターを決め、得点を重ねた。しかし、中盤以降は逆の展開になり、無理に打ちにいかないシンガポールに対し、タイペイが仕掛けるとカウンターを食らった。6ゲーム目は急にユ・モンユのボールが入らなくなり、3-3になるも、最終ゲームはそのユ・モンユが別人のような強打を決め続け、5-2からの6本連取で見事頂点に立った。
敗れたタイペイペアも素晴らしい戦いぶりだった。勢いのあるプレースタイルで、一見荒削りに見えるがミスも少なく、カウンターもうまい。試合運びが若干単調になりがちだが、それを気迫でカバーしている。U21準優勝の陳思羽も含め、まだまだ強くなる可能性を秘めた選手たちだ。
男子シングルス準決勝
王皓(中国) 4、8、-7、5、-9、11 荘智淵(チャイニーズタイペイ)

荘智淵のフォア前にサービスを出し、そこから徹底的にバックを狙い得点を重ねた王皓。荘智淵は大きいラリー戦になると互角以上のプレーを見せたが、その前にバックをつかれ追い込まれている。中盤、荘智淵がチキータレシーブを使い、流れを引き寄せかけたが、第6ゲーム11-11で荘智淵がサービスミス。そのまま王皓が勝利した。
女子ダブルス準決勝
鄭怡静/黄怡樺(チャイニーズタイペイ)  4、8、5、8 李恩姫/朴英淑(韓国)
男子シングルス準決勝
許昕(中国) 7、9、-8、6、9 馬琳(中国)

レシーブ、ブロック、そしてドライブも短いボールにし、大きいラリー戦を避ける戦術をとった馬琳だったが、落ち着いてかけ続け、馬琳のカウンターにも丁寧に対応した許昕が勝利。たまに見せる裏面ドライブも決まった。最後は馬琳の低くて短いループドライブを、台上フォアドライブで抜き去り、ペンドラ対決を制した。
女子ダブルス準決勝
馮天薇/ユ・モンユ(シンガポール) 9、10、8、-10、8 姜華君/李皓晴(香港)

日本の藤井/若宮を下したシンガポールペアが、香港ペアとの接戦を制し、決勝へ駒を進めた。
最終日の予定(※現地時間/日本時間はプラス1時間)

●13時〜 女子ダブルス準決勝
馮天薇/ユ・モンユ(シンガポール) vs 姜華君/李皓晴(香港)

●13時45分〜 男子シングルス準決勝
許昕(中国) vs 馬琳(中国)

●14時30分〜 女子ダブルス準決勝
李恩姫/朴英淑(韓国) vs 鄭怡静/黄怡樺(チャイニーズタイペイ)

●15時15分〜 男子シングルス準決勝
荘智淵(チャイニーズタイペイ) vs 王皓(中国)

●17時45分〜 女子ダブルス決勝

●18時30分〜 男子シングルス決勝


昨日、男子ダブルス決勝の前に少女が歌を披露(口パクではない様子)
観客席にいた猛烈おじいちゃん(こわいです…)
女子シングルスは、昨年と同様のカードになり、劉詩ウェンが2連覇を果たした。
序盤は攻めの姿勢が強すぎ、速い攻めで丁寧を崩すも、チャンスボールでのミスを連発した劉。しかし、第3ゲームの接戦をもぎとると、少しずつ落ち着きを取り戻し、第4ゲームは一気に7-0のリード。後半も、バックハンドで丁寧のフォアサイドを抜くなど、小柄な体を最大限に生かしたスピーディーなプレーで押し切った。
丁寧も前陣・中陣でのプレーを使い分け、相手の広角な攻めに必死でくらいついたが、惜しくも敗れた。

女子シングルス決勝
劉詩ウェン(中国)  -9、-7、9、1、7、7 丁寧(中国)

フォアドライブ炸裂(フリーハンドはチョキ)
丁寧、苦しい表情
優勝を決め、観客に手を振る劉詩ウェン。今大会は、試合中も表情を変えずポーカーフェイスで戦い、勝利のあともいつものスマイルはなかった
決勝の舞台に立った五輪ペアの岸川/丹羽。ロンドンでの悔しさをこの舞台で晴らしたいところだったが、決勝はまさかの完敗に終わってしまった。相手のシンガポールペアは、ガオ・ニンがとにかく絶好調。日本ペアがコースをついても、待ち構えていたかのように両ハンドではね返し、また台上でもフリックで抜かれるなど、なすすべなし。岸川/丹羽は最後までペースをつかめなかった。しかし、ワールドツアーファイナルでの決勝進出は立派な結果と言えるだろう。以前よりも丹羽のスピードに、岸川が合わせられるようになり、はまった時のコンビネーションは世界でもトップクラスの速さだ。安定性においては岸川/水谷ペアに軍配も上がるが、爆発力ではこちらのほうがあるかもしれない。世界戦パリ大会は、どちらのペアリングで出場するのか楽しみだ。

男子ダブルス決勝
ガオ・ニン/李虎(シンガポール) 5、2、6、8 岸川聖也/丹羽孝希(日本)