●女子シングルス準決勝
陳夢(山東省) 10、-7、5、-12、-8、7、8 文佳(遼寧省)
李暁霞(山東省) 4、7、5、5 劉詩ウェン(広東省)
89分の大熱戦と、36分の早期決着。女子シングルス準決勝の2試合は対照的だった。
陳夢対文佳は、文佳の低く伸びるバックドライブと、陳夢の多彩にコースを打ち分けるフォアドライブの応酬。まったく互角の大ラリー戦、紙一重の勝負だった。地元開催の大会で、大魚を逃した文佳は、試合後にベンチでガックリ肩を落とした。
一方、李暁霞対劉詩ウェンは、世界選手権パリ大会決勝と同じカード。そして劉詩ウェンにとっては、パリ大会以上に勝機のない戦いだった。
バック対バックでは回転量に押され、甘くなったボールはバックサイドを切られ、不利になると見た劉詩ウェンは、積極的に李暁霞のフォアサイドを両ハンドで突いた。しかし、李暁霞のフォアへの対応は完璧で、フォアを抜かれたのは1試合を通しても数本。そしてまたバック対バックの展開に戻され、劉詩ウェンに先にオーバーミスが出た。
第3ゲーム終盤からは、やや諦めムードだった劉詩ウェン。打球のピッチの早さに特化してきた彼女にとって、天敵とも言える李暁霞。今後ビッグゲームで勝つチャンスはあるのだろうか。