今回の全中国運動会を取材していて驚いたのが、各チームのウェアが想像以上にバラエティに富んでいること。男子団体優勝の解放軍はアンドロ、女子団体優勝の山東省はスティガのウェアを着ていたし、北京市・天津市・江蘇省などニッタクのウェアを着用するチームも多い。さらに四川省はTSP、福建省はドニック、河北省はヨーラと、まるでウェアの展示会。地元の遼寧省や黒龍江省は、アディダスのウェアだ。
また、河南省女子チームが「ARAG」や「LIEBHERR」のロゴが入ったバタフライのウェアを着ていたのにはビックリした。ドイツに帰化した中国系選手のようだった。
中国のスポーツブランドのウェアが少ないのは意外で、唯一広東省だけが男女チームとも地元ブランドの「奥奇(OUKEI)」を着ている。あとは各省の選手たちが、ときおり「李寧(LINING)」を着ているくらいか。
ただし、ショーツは各選手とも高い確率で、李寧の黒いショーツを履いている。あるいは超級リーグで着用している「361°」のショーツだ。日本ならば、チームとのウェア契約でショーツだけ別のブランドを履くのは、コンプライアンスの問題から許されないところだが、中国ではなかなか守られないのだそうだ。ウェアの「契約」というよりも、「着るからウェア100枚ちょうだい」くらいの感覚かもしれない。
昨日、郭躍と李佳イのダブルスが上下をアディダスで統一していたが、やはりそのほうが映えますね。