全中国運動会の各種目のドローはすでに発表されている。まずは男女団体、予選グループの組み合わせからチェックしよう。
★男子団体・予選グループ(上位2チームが準々決勝進出)
【A組】北京市・天津市・浙江省・江蘇省
【B組】上海市・河南省・広東省・新疆ウイグル自治区
【C組】河北省・四川省・福建省・遼寧省
【D組】解放軍・山東省・寧夏回族自治区・黒龍江省
今大会は各チームとも実力伯仲。優勝候補は4チームに絞られそうだ。馬龍・閻安を擁する北京市、王励勤・許シンに3番手の尚坤も侮れない上海市、エース王皓の不調を樊振東・周雨という若手がカバーする解放軍、張継科という絶対的エースに方博を加えた山東省。この4チームを追う第二集団が、馬琳・張超がいる前回2位の広東省、ハオ帥がエースの天津市といったあたりか。予選グループでは強豪が順当に勝ち上がりそうだが、D組の解放軍と山東省の一戦は、決勝トーナメントも見据えた駆け引きが展開されるだろう。
優勝候補の4チームの中では、国内大会では抜群に強い馬龍と、伸び盛りの閻安がいる北京市が優勢。しかし、馬龍の出来次第では、チームが総崩れになる危険性もある。ここはベテラン王励勤の引退に華を添えるべく、大会前から強化に余念のない上海市を推したい。全中国運動会の団体戦は、3人の選手が出場する、ABC-XYZ方式の5シングルス。3番手の選手のレベルが、勝敗に大きく影響する。
☆女子団体・予選グループ(上位2チームが準々決勝進出)
【A組】遼寧省・江蘇省・河北省・広西チワン族自治区
【B組】北京市・香港・雲南省・河南省
【C組】四川省・山東省・黒龍江省・陝西省
【D組】解放軍・山西省・湖北省・浙江省
前回大会の女子団体は、張怡寧・郭炎に伸び盛りの丁寧を加えた北京市が断トツの強さで優勝し、大会初の3連覇を達成した。今大会は戦力が分散しているが、丁寧とベテラン郭炎の両輪で2連覇を目指す北京市と、李暁霞と陳夢を擁する山東省が有力な優勝候補。地元・遼寧省は郭躍・文佳・常晨晨という不動のメンバーだが、頂点を狙うにはやや突破力不足か。朱雨玲の四川省は2番手以下の実力が低く、優勝候補との総力戦になると厳しい。そして劉詩ウェンのいる広東省は前回4位だが、今回は予選を突破することができなかった。
予選グループのドローを見ると、D組がナカナカ面白い。曹臻・木子に右ペン粒高攻守の周シントンが加わった解放軍、李暁丹・武楊の中堅2枚を揃える山西省、豪打の右シェークドライブ型・馮亜蘭と右シェーク異質の饒静文がいる湖北省が顔を揃え、白熱の展開になりそうだ。