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 トップ12の女子シングルスは、1回戦で加藤が佐藤のカットを粉砕。佐藤も時折攻撃をまぜるも、加藤のブロックは堅かった。
 準決勝では伊藤対平野の対戦。1ゲーム目のジュースを平野が落とすと、2、3ゲーム目を簡単に伊藤が取り、このまま試合が終わると思いきや、そこから平野が猛反撃。3-3に追いついた。最終ゲーム、試合の流れを引き寄せるかのように出足から伊藤が両ハンドで早い仕掛けを見せ、そのまま11-8で逃げ切った。
 「0-3になってからは相手の戦術に乗らないように注意した。でも、最後は少し消極的になってしまった。相手は色々な戦術を持っている。これからは自分の持ち味であるスピードをさらに磨いて練習していきたい」と試合後に平野は語った。
 準決勝のもうひと試合、石川は最初から加藤の攻撃に悩まされ、自分のペースをつかめなかったが、粘り強く点を拾い、4-2で加藤を下した。「石川戦は競るところまで行ったけど、最後は実力差を感じた」(加藤)。

 女子決勝は世界のトップ同士のハイレベルなラリーの応酬となった。お互い一歩も譲らない展開で、2-2になった5ゲーム目を9-9から石川がしっかりと取り、3-2とリード。6ゲーム目も一進一退からジュースになり、10-10から石川がレシーブドライブを決めて、最後は伊藤のカウンターミスで試合は決まった。
 石川は五輪レースで争う伊藤に競り勝ち、4度目の優勝を決めた。

●優勝した石川のコメント
「今日は最初から最後まで勇気あるプレーができて良かった。美誠ちゃんには胸を借りるつもりで戦った。決勝の3、4ゲーム目は弱気になり、焦ってしまった。勝ったことはもちろんだけど、内容が良かったし、攻め切ったプレーがあった。Tリーグを通して毎週自分のプラスになったことが多かった。今日は初優勝を目指すつもりで戦いましたが、東京は初めてのオリンピックを目指すつもりで、これから1年間頑張ります」

●敗れた伊藤のコメント
「決勝の2ゲーム目はリードしていたのに取られてしまったのが残念。ラリー戦では8割くらい自分が得点している感覚で、それが収穫で、自信になった。平野さん、石川さんの二人と試合をやれる機会は少ないので、二人とやれて良かった。これからカタールオープンと世界選手権、中国オープンが勝負ですね。特にカタールと中国は人生を変える2大会になると思います」
  • 決勝では最後まで攻めきって伊藤に勝利した石川

  • 優勝後のカスミン・スマイル!

  • 伊藤は敗れたとはいえ多彩な攻撃で石川を苦しめた

  • 準決勝で伊藤に迫った平野