●男子シングルス準決勝
樊振東(解放軍) 7、9、9、-10、-5、9 許シン(上海市)
なんと16歳の樊振東が、準々決勝の張継科に続き、許シンを破って決勝進出!
許シンは万全の状態ではなかった。第2ゲーム終了後に、テーピングをしていた右ひざにサポーターをはめ、さらにゲームカウント0-3となった第3ゲーム終了後に治療のタイムを取り、包帯で右ひざの上をガッチリ巻き付けていた。それでも、第4ゲーム9-10で奪われたマッチポイントをしのぎ、そこから2ゲームを返したのはさすが許シンだ。
しかし、許シンの状態がどうであろうと、樊振東が見せた才気あふれるプレーにかわりはない。時に剛であり、時に柔である。バックハンドのライジングのカウンターは、バッククロスにもバックストレートにも打つことができる。そうかと思えば、相手の中陣からのパワードライブを、横回転を入れたバックブロックで前に落とし、次球をカウンターで狙い打つ。まさに「卓球を知っている」という感じだ。
明日の決勝は馬龍対樊振東。樊振東が勝てば3冠達成となるが…、果たして?