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中国リポート

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 6月29日、広州体育技術学院でおよそ5カ月に及んだ集合訓練を解散した国家チーム。選手たちに与えられた「休暇」はわずか2週間で、7月15日に再び集合訓練の地である海南省陵水に集結した。この休暇期間中も、国家チームの主力選手たちはそれぞれ所属する省チーム、市チームで調整練習を行っていたという。
 海南省は海南島「中国のハワイ」とも言われるリゾート地。集合訓練が行われる陵水にもラッフルズやカペラなどの高級リゾートホテルが立ち並ぶ。

 国家チームのコーチや選手たちは、まず新型コロナウイルス感染症のPCR検査を受けた後、結果が陰性ならば、7日間の隔離期間の後で訓練基地に入ることができる。

 五輪代表は馬龍・許シン・樊振東の3選手でほぼ確定の男子に対し、中国女子は李隼監督が「チーム内での競争をリスタートさせる」と宣言。中国は五輪代表の選考では経験を重視しており、女子代表は「丁寧・劉詩ウェン・陳夢」の3選手が濃厚と見られていたが、劉詩ウェンの右ひじの故障が長引いているために状況は変化している。猛烈な追い上げを見せるのは孫穎莎だ。

 「競争は非常に残酷なものだが、オリンピックの強烈なプレッシャーの中で、誰がベストの状態でプレーできるかを見ていく。それがオリンピックでプレーするうえで、重要なカギになるからだ」と語る李隼監督。さらに中国卓球協会の劉国梁会長は、日程や試合方式、ドローなどをすべてオリンピックと同様に行う「模擬マッチ」を8月上旬に開催する構想を明かしている。どの選手も実戦からしばらく遠ざかっており、チーム首脳陣の前でのプレーは本番同様のプレッシャーがかかりそうだ。
  • 劉詩ウェン、右ひじの故障の状態はどうか