■初級・中級者とサイバーシェイプどうなのよ?
ほとんどどのレビューを読んでも中級者・上級者向けラケットのようなことが書かれています。まあ、値段的には確かにそうですw。ここら辺は指導方法によるのではと正直思っています。カーボン素材はちょっと飛びすぎる感はありますが、スイートスポットが広いのは初心者にとっても悪くないと思うのですが・・・。
さらにバック面においては、目の前にサイバーシェイプの角が見えるため、サイバーシェイプの各角部分がラケットを振ったり、構えたりする時の目安となり、基礎の振り方を学んだり、指導するにはとても良いのではと感じました。
フライフィッシング(釣り)などでキャスティングを指導する時があるのですが、よく時計の針の位置を想像させ、11時と1時のスイングにてラインを伸ばし、最後に3時まで手を下げるといった目安を与えます。(釣りのキャスティングも初心者は必要以上にロッドを大きく振る傾向にあります)
サイバーシェイプの場合も、右利きの場合、11時と12時で小刻みにふる!などと指導したり、試合の時に大ぶりになってしまっているバック面の修正がとてもしやすいように感じました。これが角がなく楕円だと、どうしてもあいまいになってしまいますよね〜。(目安があると上達しやすいですね)
■フォアでのサイバーシェイプの実力は?
バック面からの使いこなしから検証してしまいましたが、バック面の異質ラバーとの相性は非常に良いと感じました。無論、カーボン素材のため飛びすぎてしまい、合板や特殊素材よりは台上2バウンドでの展開は難しいかもしれませんが、今回使った通常のカーボンラケットと比較して弾道が低いため、一般的なカーボンより台上2バウンドが出しやすいのと同時に、相手にとって打ちにくい球が返球されるような感じです。
そしてフォア面のミート打ちやブロックはというと、これはSTIGAの塩野さんの言われた通り、非常に非常にやりやすかったです。これはこのラケットのスイートスポットの広さと重心の位置のせいだと思うのですが、相手の重い回転のかかったドライブも変にラケットに力を入れることなく、ミート打ちできます!(これがバック面にも通じているのかもしれませんね・・・) 今までもいろいろな検証をやって、相手のボールの影響を受けにくいなどと感じてきましたが、今回は別次元です。
台上の処理やフリックのやりやすさというのは、特にすごい!と感じるものはなかったのですが、やりにくいわけではありません。
■サービス
またサービスにおいては、カーボンという素材と球離れの速さのせいか、初心・中級者の僕においては、短い切れたサービスを出すのが結構難しかったです。特に台上で2バウンドさせるような切れたサービスはしばし練習が必要な気がします・汗。
■ドライブ&強打
ドライブや強打に関していうと、まだまだ私自身が発展途上という部分もあるのですが、強打のミート打ちでいうと、今までの同じタイミングで同じフォームで打つと非常に不安定でした。入る時は入るのですが、オーバーミスやネットの下面に突き刺さるような通常ではありえないミスも結構ありました・汗。しかしこれは長年の下手な卓球経験値でいうと、慣れによって克服できるレベルのものと思います。
■こんな人にオススメ
今回はバック面に異質を張っての検証でしたが、まさに記事の塩野さんのコメントの通り、僕のように前陣速攻のバック面異質でミート打ちを得意とするスタイルの人には間違いなくオススメです。(カーボン以外の素材があったら更に嬉しいのですが・・・)
さらには歳をとって、あと半歩が動けなく無理なフォームで手打ちしているご年配の方にもおすすめですね。やはりラケットのスイートスポットが大きくなるとミスが減ります。昔と違って 11点で決まってしまう現代卓球。今までは、その半歩が動けないために、ラケットの角の方にボールがあたり、ミスになっていたようなボールが入るようになる確率がグーンと上がります!でも、若者はそこで怠けてないで、しっかりと動いて更に良いボール打ってくださいw。