ラスベガスといえばギャンブル、そしてストリップという通りに面した大型ホテルのナイトイルミネーションや様々なアトラクションやショーといった華やかな街ですが、ここラスベガスにきて4日目、まだカジノにも行っておらず、キレイな夜景も見ておりません・・・。
予選リーグで負けてしまった悔しさをベガスから離れた郊外の大自然にぶつけ、下位トーナメントに集中です。
そして下位トーナメントの試合の日がやってきました。
1勝2敗の3位あがりのため、1回戦はシードとなり実質2回戦目からスタートです。とにかく会場が広いため、、自分の試合を行うテーブルを探すのに15分〜20分の時間を要します。このトーナメント時点から、慌ててこしらえたような、会場内のおおよそのテーブルの配置図が用意されたのですが、それまでは本当にとにかくあちらこちらを行ったり来たり、実質数キロは歩いているような気がします。
2度あることは、3度ある。プラプラと卓球台を探していると、まさかまさかのパーソン選手に再び遭遇。3000人以上の人が行き交う中で、3日連続で出会うのは奇跡的な確率としか言いようがありません・・・・・。
パーソン選手「Hey, You again ! How was the game the other day ?」
(おーーー、またキミか〜! この間のゲームどうだった?)
ヒラヤマ「I lost it…. but I’m gonna make my day for today’s game !!」
(この間のは負けました〜涙。でも、今日は気合い入れ直して頑張ります!)
パーソン選手「ok〜! Good Luck !!」
(そうか、頑張れよ〜)
元世界王者に励ましの言葉をいただき感無量。頑張るのみです〜!
そして下位トーナメントの相手は、1回戦を勝ち上がってきたアメリカの選手。予選リーグでかなり感じていたのですが、外国の大柄選手は、日本では通用するようなコースをついても、大柄の体格に加え、手のリーチも長いため、カラダを動かさずにある程度、ボールに手が届いてしまいます。
なので、変にコースを狙うよりも、フォアミドルにボールを集中させていくことを意識することに。さらに台上の処理が日本の選手より雑で上手くないので、台から出ない短い返球を意識して、相手からの甘い返球を早い打点でスマッシュ〜!という組み立てを目指しました〜。
まあ、下位リーグだからといって、極端に卓球レベルが低い訳ではなく、競り合った末に決勝トーナメントに上がれなかった選手もそれなりにいます。
そしてこのアメリカの選手(左側)は、僕の組み立てにはまり、台上での試合展開に自分の卓球スタイルを活かすことができずに怒り狂ったあげく、ラケットのラバーを思いっきり台にぶつけておりました〜苦笑。試合中も「FUCK !、FUCK!」を連発しており、正直ちょっと怖かったです・・・・・。
そして3回戦目はチリの選手。ミスが少なく安定した卓球を行うと同時に、パワフルなドライブで攻めてくる選手です。どちらかというと僕がとても得意とするタイプの選手です。そして試合を有利な展開にしてくれたのが、僕のバック面に貼ってある表ソフトのアタック8。今回の大会で感じたのは、やはり表ソフトや粒高などを使用している男性選手がすごく少ないためか、表ラバーを慣れていない感じがプンプン漂いました。特に普通の表ソフトより変化が大きくスピードがあるアタック8の対応に相手選手はかなり手こずっておりました。
この試合も3-0で勝利し、ヒラヤマユウジの快進撃は進みます。
そして4回戦のドイツの選手は負傷のため棄権になり、気がつけば5回戦。すでにベスト16です。
ヒラヤマユウジの快進撃は続きます。
5回戦の相手はアイルランドの選手。なんと苦手な左利きの選手です。しかも2人のコーチをはじめ、応援団もおり、非常に嫌な空気が漂いはじめました。なんとかこの嫌な空気を払拭しなくてはと思いついたのが、バックから取り出した日本の国旗。
試合開始前に「少しは僕の応援もしてくださいね〜」と嫌な空気を、笑いに変えて相手コーチ陣に応援してもらうことにw。
試合がはじまれば、ガチンコの真剣勝負。試合はもつれ2-2で今大会2回目のファイナルゲームに・・・。
予選リーグでは、2-2の時に自分から仕掛け、ミスを連発して勝利を逃していたため、今回はじっくりボールを見定めて、チャンスではしっかり攻めるものの無理はしないゲーム展開をしたところ、出だしから相手がミスを連発して、大量リードのまま、無事にゲームを勝利することに!
相手のコーチからは「ユウジの予選リーグはよっぽど激戦だったんだね。こんなプレイができるなら下位リーグにいるべきではないよ」と嬉しい言葉をいただきました〜。まあ、半分はお世辞なのは十二分に承知しております〜苦笑。
そしてなんと次は6回戦。これに勝つと世界ベテラン選手権50代の部にてベスト4入りです!!(下位リーグですが・・・汗)
朝から試合がはじまり、すでに夜の7時が過ぎています。通常なら6回も戦えば、すでに表彰台のはずなのに、やはり世界ベテラン選手権、参加者の数が違います。
しかも6回戦もこの後に行うという、強行スケジュール。若手の選手だって、こんな強行スケジュールで試合したら大変なのに、40代以上から始まるベテラン選手権でこれはちょっとどうなの?という気持ちもありました。
正直、かなり下半身もへばってきました〜。ただ次の試合まで時間が少しあるので、下半身と腰を念入りにストレッチ、万一にも足がつってしまったら終わりです。
そして夜の8時をまわったころに、6回戦が始まりました。今回はスウェーデンの選手との対決です。ここにくるまで、日本、中国、韓国、台湾などアジア圏の選手の対戦が全くありません。
前試合もそうでしたが、ここまでくると確実にコーチが付いていて、確実に相手の選手の弱点や的確なアドバイスを選手に伝えます。そしてこの試合も2-2ともつれ、最終ゲームに突入です。
相手のコーチがもっと左右に揺さぶれといった指示が僕の耳にも届きますw。
スポンサーのことや、応援してくれている仲間や会社のスタッフ、卓将先生などのことを考え、
自分のためだけでない〜!
と集中力を高め、気合いを入れて最終ゲームに挑みましたが、残念ながらゲームの途中からこちらのミスで引き離され負けてしまいました〜!!!
残念ながらベスト4届かずのベスト8止まりです。
(結局、僕の対戦相手のLars選手はこの後、準決勝、決勝と勝ち進み、見事優勝いたしました〜!おめでとうございます!)
初めての僕の国際大会は最終日を待たずして終了してしまいました〜。
この場を借りて、サポートいただきました多くの皆様に心より御礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
でも、まだまだ世界ベテラン卓球選手権のブログは続きますw