黒ぶちメガネにしたら、ハゲ具合がなんとなく映画監督のジャン・リュック・ゴダールっぽく見えるので嬉しい。さすがゴダールだ。
頭頂がゴダールの方が乱雑で、私の方がすっきりしている。これは勝っているのだろうか、負けているのだろうか・・。
会社での卓球ブームがいよいよ本格化している。
昼休みには毎日5人がやってきてダブルスをやっているありさまだ。卓球のために昼食も近くの休憩室で簡単に済ませて卓球をしているようだ。
ラケットは、私が4本用意したものだが、スーパーで4本で8ドルほどの超極悪品だ。一応ラバーが貼ってあるように見えるがほとんどプラスチックで、とても硬くもちろん回転はまったくかからない。木で打っているのと同じだ。まごうことなき腐れラケットだ(いや、腐ることもできない材料だ)。
私は彼らの卓球を毎日楽しく眺めているのだが(それだけで楽しい)、この人たち、どんどん上達してきている。それもまた楽しい。
卓球台を持って来いと私に言ったデリルが一番上手なのだが、この男、私といい勝負だと他人に吹聴しているらしく、ゲイリーが私に「本当なのか」と確かめにきた。私が真実を伝えると、ゲイリーは「それならデリルを0点でコテンパンにやっつけてくれ」と言う。私はそんなことはしたくないと言うと「あいつがいい気になっているのが許せない」と言う。「これがアメリカ式なんだ。本気出してやっつけてくれ」と再三言われている。普段からよっぽど気に入らないらしい。
自分のラケットを使えば0点というのも不可能ではないが、さすがに確実なわけでもなく、挑戦して失敗するのもちょっと嫌だ。無難なところで適当にやっていこうと思う。
最近、村上春樹の小説を読んでいる。『海辺のカフカ』『パン屋再襲撃』と読んでいて、以前宮根さんに借りて読んだ『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』と合わせて3冊読んだことになる。
私はそもそも小説というものを読まないのだが、村上春樹といえば世界的に認められていてしかも売れているというものすごい作家だから、これなら私にも魅力がわかるのではないかと思って読んでいる。ところが面白くない。面白くないのは趣味の問題だから仕方がないとして、わけが分からないのは困った。ファンの人たちはわけがわかっているのだろうか。
そう思っていろいろ調べてみると、村上春樹本人が実はわけがわからないそうなのだ。「頭の良い人がいろいろ解説をしてくれていますが、私はよくわかりません」と語っているのだ。村上春樹は、日常生活で経験したいろいろなことから、言葉にできないある思いがわきあがり、それを表現するのに小説を使っているという。その思いは言葉にできないので、小説以外の形態で説明することはできないという。
さすが小説家、うまい表現だ。「解る」ということは言葉にできることだから(「味がわかる」などというのとは別の「解る」だ)、そもそも彼の小説には「解る」べきことは何もないのだろう。「解る」のではなくて味わう、感じるべきなのだと思う。
しかし、ここで疑問が生じる。村上春樹が表現したいと思っている「ある思い」が読み手に伝わっているかどうかは、実は確かめようがないのだ。客観的な言葉にできないものは確かめようがないからだ。考えうる実験として、村上春樹に、何の思いもなく空っぽな小説を、いつもの巧みな比喩を駆使した文体で書いてもらい、それをファンが評価するかどうかを試すのだ。いつもと同じように絶賛されれば、ファンは彼の表現の妙や文体を好いていたのであって、彼の思いを感じていたわけではないことになる。逆の結果なら、ちゃんと彼の思いは伝わっていたことになろう。しかし現実にはこの実験は不可能だろう。なぜなら、村上春樹が小説を書く動機は、その思いを表現したいことだから、表現したいことがないといかなる小説をも書けないだろうからだ。
うーん、深い。
ニューヨークのセレブの間で卓球がにわかブームになっているとニュースで知ったが、それとは関係なくわが社でも卓球ブームだ。
以前、デリルという同僚と卓球をしたのだが、点数が競ったものだから、もう少しで勝てると思っているらしく、たびたび誘われていた。ただ、昼休みにやるといっても卓球台がある教会に行くのに時間がかかるので、もっと良い場所があれば、などと言っていたら、話の流れで、私の家の卓球台を会社の空きスペースに持ってきたらどうかと言われた。
どうせそんなの会社が許可しないと思って「いいよ」と言ったら、なんとデリル、「社員の交流だ」などと言って社長を説得して許可を得てしまった。それどころか社長は「条太が卓球台を会社に寄付するんだって?」と言うではないか。
寄付は勘弁してもらったが、約束をしてしまったことなので、あきらめて会社に持ってくることになった。
いまのところ昼休みに何人かが楽しくやっているようで、それを見るのもなかなか楽しい。言い出しっぺのデリルは、そのうち大会を開くと息巻いている。
日本人赴任者にも卓球経験者が2,3人いるので、結構楽しみである。
先のメールで思いついた。
卓球に関する質問を募集します。希望者は上の「メール送信を希望の方はコチラをクリック!」というところから私にメールをください。その質問と、それに対する私の回答を雑誌卓球王国の私の連載『奇天烈逆も~ション』に掲載します。
ただし、目的はギャグですので、私の回答はすべてふざけたものになります。
基本的に質問者を小バカにする回答をしますので、腹を立てない方のみお願いします。
回答はこんなイメージになります。
http://www.geocities.jp/gendaitakkyuu/q_a.html
質問は真面目でもふざけていても何でもよく、その中から私が面白い回答ができそうなものを選んで掲載します。質問者名は他人の名前を使って他人に迷惑をかけるトラブルを防ぐため、明らかに偽名とわかる名前にしてください。「とんとろりん M78星雲」のような無意味なものでも「匿名希望 6歳 弁護士」とナンセンスでもいいです。
本気の質問コーナーではないので、いただいた質問に対する回答はメールではしません(普通のご返事はお出しします)。本気の質問と区別するため、件名に「冗談質問」と入れてください。
なお、すみませんが採用されてもプレゼントはありませんので、ご了承ください。
今日、高校生だという人から、とても面白いメールが来た。以下に紹介する。
僕はあまりにも弱すぎる為練習相手にすらならず
1年たった今でも
せこせこ後輩の球拾いを
しています
なので球拾いは
とても上手いです
1秒に3個は拾えます
そこで、
偉大な力をもった
伊藤さんお願いがあります
球拾いの大会を開催
してもらえないでしょうか?
どこまで本気なのか分からないのだが、あまりにもおかしくて吹き出してしまった。「面白いのでブログに載せたい」と返事をしたところ、喜んでいたので、一応、ユーモアなのだと思っておきたい。本気だったらごめんね。
元卓球王国編集部員の小川勇気さんが、地元の諫早市で、ユニークな卓球場を開いた。卓球教室と学習塾を合わせたものらしい。
http://www.ogawa-ttss.com/index.html
実は私も似たようなことを妄想したことがあるのだが、実現する人がいるとは思わなかった。ぜひとも成功してほしい。
私は小川さんがまだ卓球王国にいたとき、全日本の会場で1,2分だけ立ち話をしたことがあるだけだが、誌面にはよく登場していたので、一方的に知り合いのような気がしている。機会があったらのぞきに行ってみたい。
昨日、同僚のマイクがニヤニヤ笑いながら「これ何だかわかるか」と言って自分の携帯電話の液晶画面を私に見せた。
そこには、便器いっぱいの大便が写っていた。息子が送ってきたという。何歳の息子か聞いてみると、27歳だという。その息子は、自分でもびっくりするほどの量の大便が出たので、記念に撮影して送ってきたのだという。・・さすがアメリカ人だ。