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全国高校選手権(インターハイ2019)

●男子学校対抗決勝
愛工大名電 3−0 野田学園
○加山 −5、−3、10、8、10 戸上
○曽根 −8、9、10、8 今泉
○曽根・篠塚 −8、9、−8、6、9 戸上・宮川

令和最初のインターハイ
男子学校対抗の勝者は愛工大名電。なんと野田学園にストレート勝ちで4連覇を達成。
ベンチで「よーし!」と今枝一郎監督は声をあげた。

決勝のハイライトはなんと言ってもトップの加山だろう。
スイングが定まらず、2ゲームを簡単に落とした加山。戸上に打たれると盛り返すことができず、自分から打ってもミスを多発。5点、3点で落とし、3ゲーム目も10−5。戸上の勝利を誰もが疑わなかった。

それでも加山は、10−5の場面でも声を出した。1点を積み重ねるたびに「ヨー!」と叫び、じっくりじっくり点差を詰めていく。
あれよあれよと10−10。そのまま加山が押し切り、7点連取の神業でピンチをしのいだ。
「よく我慢して、よく諦めなかった」と試合後に今枝監督。5ゲーム目は9−7から戸上が3点連取で再びマッチポイントを握ったが、加山は踏ん張り、逆転勝ち。
この1勝が試合を決定づけたと言って良いだろう。

2番曽根は打ちミスが目立ったが、攻めを継続して今泉を下す。今泉としてもチャンスがあったが、勝負所でのレシーブがやや甘くなった。

そしてダブルスは本ペアの曽根・加山ではなく、今大会一度も組んでいない、曽根・篠塚へスイッチ。「決勝のため、野田学園のためにとっておきました」(今枝監督)という秘策。相手の戸上・宮川は昨日のダブルスで優勝してるが、それを狙い打つために加山を篠塚に変えた。
その作戦が功を奏したのか、昨日の個人戦ほど戸上・宮川の台上が厳しくない。ストップからの展開があまりうまくいかず、ラリーになってしまう。テクニシャンの篠塚を警戒し、なかなか思い切って打ちにいけなくなっていた。

ゲームオール9点。
見ごたえのある試合に終止符が打たれた。
愛工大名電4連覇。驚きのオーダーで挑み、ドラマチックに勝つ。
名電時代はまだ続く。