月別アーカイブ: 7月 2016

ベトナム夏の全国大会

日本はもうすぐインターハイ。

今年はゴールデンラケット大会が8月25日から開催されるので、参加する選手たちの結果が楽しみです。

さて7月18日から24日まで子供たちの全国大会がダナン市で行われました。

夏の全国大会は、日本の小中高の全国大会が一斉に行われるようなものです。

カテゴリーは7-9歳、10-11歳、12-13歳、14-15歳、16-18歳の部に分かれており、団体戦とシングルス。16歳以上の部はダブルスも行われます。

今年からルールが変更され、7-9歳の部新設。12-13歳、14-15歳の団体戦はITTFジュニアプロツアーに合わせて、2名での団体戦および団体戦の中にダブルスが導入されました。

7-9歳の部に関しては競技人口の増加とと競技力を高めるために、非常に良い案だと思いました。

ホーチミン市においても9歳以下の子供たちを組織的に強化し始めましたし、競技人口の少ない都市では、低年齢の選手の育成に力を入れることにより、入賞の可能性が他のカテゴリーに比べ非常に上がったと思います。

しかしながら、一番参加人数が多い、12-13、14-15歳、団体の部を2名でも参加できるように、との変更は選手が2名に絞られてしまう為、逆に試合経験が少なくなり競技力の低下につながってしまうのではないか、と心配しております。

主力の選手は試合数がとても多かったですが、3番手の選手は昨年に比べ試合数がとても少なくなりました。

各チームのコーチたちには会議の際に意見を出しておくように頼みましたが、主力選手の試合数が増えるという事は、トップ層の発展に結びつきますので難しいところです。

結果は数年しないとわかりませんが、競技人口と競技力発展。上手くいってくれると良いのですが。

7-9歳男子の部で優勝したホーチミンチーム。

7-9歳、小さい子供たちのベンチコーチは皆熱が入っていました。

卸先の卓球専門店の息子。7歳、ハノイなのであまり会えませんが、子供は大きくなるのが早いですね。

ハノイチーム、入賞者。白いシャツの女の子は4歳。表彰式に参加できない選手の代わりです。お母さんは元ベトナムチャンピオンなのでこの子も数年後は立派なプレイヤーでしょう。

夏の全国大会、ホテルはいつもホーチミンと一緒なので、久しぶりに小さな選手たちと触れ合うことができました。でもホテル中は毎日非常に騒がしかったです。

泊まったミニホテルの宿泊客は皆ホーチミンの関係者なので、許されるのでしょうが、日本でしたら監督に怒鳴りつけられているかホテルから苦情が来るレベルです。

まあこれも合わせてベトナムなので、毎年の光景です。

数えてみれば私も今年で13回、夏の全国大会に参加しておりました。

ベトナム全国大会

ご無沙汰しております。

日本はだいぶ熱いようですね。

先日、日本は暑いけどホーチミンの方が年中暑いよね、と聞かれましたが、以前お盆のころに帰国した時は夏バテになりました。

東京は暑さの質が違うような気がします。ホーチミンは肌がピリピリ痛いような感じですが、日本の都心は気持ち悪くなる暑さのような気がします。

さてだいぶ時間が立ってしまいましたが、5月中旬にベトナム国内全国大会が行われました。

弊社、メーカーさんのご協力により、ベトナムの選手を16名バックアップしております。

各選手達には、国内で結果を出すのは当たり前。国際大会に出場して如何に良い結果を出すか、といつも話しております。

今回は世界卓球のあと、2か月ちょっとで全国大会、参加した選手はどのように短期間でレベルアップしているか見るのを、楽しみにしておりました。

ベトナムの全国大会は、厳しい予選もなく、参加する選手も毎年ある程度決まっているため、お互いになれているのが現状です。

そのため、派手なラリー等、見ごたえはあるのですが、世界選手権などと違い、ピリピリするような緊張感などはあまり感じられません。

技術に関しても、みんな毎年同じような感じで、サーブなど、新しい技を取り入れて、試合に臨んでいる選手が少なく、がっかりしました。

国際大会等、参加する機会も少なく、なかなか難しいところがありますが、各コーチたちと連携を取り、何とか底上げをしていきたいところです。

ベトナムは東南アジアでは、シンガポールの帰化選手たちが出場する前はいつも上位でしたが、近年、タイ、マレーシア、インドネシアなどが経済の発展に伴い効果的に国際大会に出場しだしているため、結果が思わしくありません。

長期的な計画を立てて、選手を育成していかなければならないのですが、なかなか難しいです。

ちなみに全国大会の結果は、男子シングルスは2年続けて2位でしたが、それ以外はすべて弊社契約選手が優勝しました。

この場をお借りして、ご協力いただいているメーカーさんに御礼申し上げます。

チャン選手。シングル、女子ダブル、ミックス、団体戦とすべての種目で優勝しました。

ガー選手。女子シングルス2位。関東学生の合宿時に比べるとだいぶ進歩していますが、まだまだチャン選手にかないません。

トゥー選手。世界選手権時に比べ、足の使い方と、立ち位置を意識して練習してきたそうですが、惜しくも2位でした。国内ではカウンター等、良いプレーができるのですが、国際大会に出るとプレーにミスが多くなってしまうのが今後の課題です。

ミックスダブルス優勝。ユイ選手は13年前にホーチミンにコーチとして赴任した時から、サポートしているので、大変嬉しかったです。と言っても女子のチャン選手がとても強いので優勝して当然なのですが。試合後は2人で沢山ビールを飲みました。