月別アーカイブ: 3月 2018

両チーム、ホーチミン障がい者チーム訪問。

最終日、帰国前にホーチミン障がい者チームを訪問いたしました。

皆さん、通常、路上で仕事をしていたり、道を歩いて宝くじを販売したりして働いていますが、仕事を早く切り上げて集まってくれました。

もともと裕福な家庭か、貧乏だけれども職業についていないと、卓球はできません。

普段はチームとして集まることが少なく、各自、自宅のそばの卓球場で練習しているそうです。現在ホーチミン障がい者チームとしては30名ほど在籍しています。

チームリーダーのタンさん。ベトナム全体の総監督も務めています。

両チーム、この日のために、使い終わったラバーやユニホーム、シューズ等集めていただき、プレゼントしていただきました。合計、ラバー100枚、シャツ等70枚、リストバンド100個を各チーム、関係者にプレゼントしていただきました。

皆、用具が高くてなかなか購入できないため、非常に喜んでおりました。

様々なクラスの選手たちが練習しています。国としての補助、支援はほとんどなく、タンコーチと奥さん(クラス9、東南アジアパラ3位)お二人を中心に頑張っております。

車いすの選手たち、ピッチと変化がすごかったです。

片手のないハンデがありますが、非常に強いボールを放ちます。

彼は枯葉剤の影響で両足にハンデがあります。ホーチミン市内にある戦傷記念博物館では、枯葉剤の影響がありながらも卓球を頑張っている、彼の写真が展示されています。

練習後、練習場の外で、記念撮影。練習場にはクーラーなどなく、非常に熱いため。風が気持ちよかったです。

ベトナムにおいて、障がい者スポーツに対する支援や協力が殆どなく、今回のシチズン時計、協和発酵キリン、両チームに対し、なぜこのような良いことをしていただけるのか?ベトナムのトップ選手など来てくれたこともない。という質問がありました。

伊藤監督:我々両チームは企業チームとして様々な社会貢献活動に取り組んでいます。日本においても同じような活動をしており、卓球というスポーツの素晴らしさや可能性をたくさんの人に知ってもらい、継続性のある活動にしていきたいと考えています。

との回答をいただきました。ベトナム関係者にとっては、想像がつかないことであり、また羨ましいことであり、沢山の質問がありました。

今回、5日間、中身の濃い、非常に充実した交流会でした。

私も皆さんのサポートをさせていただき、非常に光栄に思います。

今回の交流会を糧に今後も、ベトナム卓球発展のために、頑張っていきたいと思います。

皆さんの今後の益々のご活躍を心より念じております。

シチズン時計、協和発酵キリン、ベトナム練習動画。

練習時の動画をアップさせていただきます。

神選手が見本となり、ベトナムの選手に準備運動のレクチャーをしております。ストレッチ開始から10分くらい経過しています。ベトナムの選手、ついていけずにへたっております。

平野選手対TU選手(ベトナムNT、ハノイ所属)。

御内、町組 対 DUY、PHU(ホーチミン市)

シチズン時計、協和発酵キリン、日越卓球交流会

3月5日から7日まで、ホーチミン市において、日越外交関係樹立45周年事業の一環として日越友好卓球技術講習会を開催いたしました。

参加選手は日本より、シチズン時計卓球部、伊藤 誠、田中 満雄、森田 侑樹、御内 健太郎、神 巧也、町 飛鳥。

協和発酵キリン卓球部、佐藤 真二、笠原 弘光、平野 友樹。

ベトナム側は、ホーチミン、ハノイ、軍隊の各チームが参加いたしました。

5日午後より、7日午前中まで、3時間の練習を日本式で4コマ合同練習をしました。

初日、最初の練習は、日本選手6名の卓球台にベトナムの選手が入ってもらう形で、20分の準備運動、40分の個別練習、15分休憩後、各選手2試合のゲーム練習を行いました。

午後は、20分の準備運動、40分の個別練習後、女子選手や、子供たちも交えて、多級練習を行いました。

7日午後には公式行事として、領事館、JICA、ホーチミンスポーツ局等の来賓に参列いただき、模範試合後、交流会を開催いたしました。テレビ局、新聞社も集まり、盛大に行うことができました。

https://www.youtube.com/channel/UCFNB1C8Fb5xrHtkfbtNRuCQ/videos

ホーチミン卓球連盟のホームページです。開会式の様子や、練習風景、練習試合の動画が掲載されています。

ちびっ子たちも、トップ選手に練習していただきました。

ホーチミン日本人卓球同好会も参加させていただきました。

両チームより、使い終わったラバーやユニホーム、ジャージ等、プレゼントしていただきました。

ラバーは、ホーチミン身障者卓球チーム、ビンズン省で貧しい子供を集めて卓球を教えているクラブ、ダナン省卓球チームに寄贈していただきました。

一緒に練習した、選手たちにもロゴ入りシャツ等をプレゼントしていただき、みな大喜びでした。

今回、企業としての、国際交流、技術提供、物資の提供、文化交流を主旨とし、交流会を開催していただきました。

準備段階より、両チーム監督には大変お世話になり、また各選手においては技術差が非常に大きいにもかかわらず、ベトナムのどの選手たちにも隔てなく技術提供をしていただきました。

メディア等の反響も大きく、ニュースや新聞に多く取り上げられ、本日もわたくしのほうに取材依頼の連絡が届いております。

ベトナムの選手たちにとっても、非常に心に残った3日間でした。一緒に練習した3日間は非常に密度の濃い練習を行えましたが、日本チームが帰国した後も、この状態を維持できるか、コーチとともに話し合いました。今後の課題です。

シチズン時計卓球部、協和発酵キリン卓球部、両チーム監督、コーチ、選手たちには、大変お世話になりました。

この場をお借りして御礼申し上げたいと思います。

ありがとうございました。