ゴールデンラケット大会 記者会見

7月17日から20日まで開催される、第28回ゴールデンラケット大会の記者会見に行ってきました。

バタフライさんと共同で、7年間連続でスポンサーをしておりますが、ここ数年、大会にスポンサーをしてくれる会社が少なく、壇上に上げられてしまいました。

記者会見に参加した記者、およびテレビ局スタッフに、参加料として新聞記者約1500円、テレビ局約3000円の現金が配られます。ただし招待状がないと参加できません。

多くのメディアが集まってくれたので、参加料だけでも10万円くらいの現金が配られました。

運営資金が少なく、いつも苦労しているので、記者にお金を配らなければいいではないかと、連盟のトップに意見しましたが、ベトナムの習慣だし、お金を渡さないと来てくれないからしょうがないとのことでした。

確かにメディアに取り上げられてもらわなければ、困ってしまいます。

日本女子チームは、2年連続団体戦で優勝していますが、今年は香港女子が世界卓球の時とほぼ同じメンバー(LEE HO CHING、NG WING NAM、TIE YANA)で参加するので、高校生たちがどこまで頑張ってくれるか、今から楽しみです。

 

 

タイジュニアオープンについての感想

タイから戻ってからパソコン周りにトラブルが多発しました。まずはコピー複合機が壊れ、そのあとハードディスクが故障、自分で点検している間にモニターが故障と、なかなかうまくいかない日々でした。

考えてみれば皆、3年から5年くらい使っているのでしょうがないのですが、壊れるときは続くものです。

さて今回タイジュニアオープンに帯同させていただいたのは、将来ベトナムでITTFを開催する為のアイディアを仕入れに行くこと、ホーチミンから飛行機で1時間30分と近いため、来年のベトナム選手の参加の準備のためにご高体連にお願いして、ご一緒させていただきました。

国によって体育館の作りが違い、面白いです。この体育館は丸形で、日本の体育館のように大きくないですが、プレー領域と観客席が非常に近いため、観客にとっては良い作りだと思いました。

メインコート。日本でも販売している、ITTF公認の卓球台に軽量のプラスチック板を両面テープで張ってあります。

このような素材で、メインコートの防球フェンスにも使用されていました。市販されているものをカットし、上からプリントしたシールを貼ってあります。

これでしたらベトナムでも安く作れ、テレビ映りも良くなると思いました。

芝田選手。

照明が明るいため、写真が撮りやすくうれしかったですが、日本の体育館と違い電球の色が白のみの為、選手は慣れるまで大変だったようです。特にサーブを投げ上げると、非常に眩しいと言っていました。

郡山選手。

今回1番思ったことは、フロアマットです。やはり赤いマットがあると見た目が全然違います。格式を感じてしまいます。

残念ながらホーチミンにはまだマットがなく、予算がないため導入は未定ですが、今後1番必要だと感じました。テレビ放映で映るコートだけでも導入できれば、映り方が格段に良くなると思いました。

試合運営やホスピタリーティー、ボランティアスタッフなどベトナムに比べ非常にしっかりしているためとても勉強になりました。

ただし、観客がほとんどいなかったため、この点はベトナムのほうが優っていると感じました。

7月16日からゴールデンラケット大会が開催されます。

この経験を少しでも生かせればと思う次第です。

タイ ジュニアサーキット 結果

5月14日から18日までタイで行われたジュニアサーキットに行ってきました。

参加した国は日本、タイ、台湾、香港、シンガポール、インド、インドネシア、ニュージーランド、デンマーク。9か国、137名の選手が参加しました。

結果は王国さんのトピックスでも紹介されましたが、参加した6種目中5種目を制覇。男子ダブルス、女子ダブルス、女子シングルスは参加した選手が上位を独占しました。男子シングルスは台湾の選手に1位2位を奪われましたが、3位に入賞しました。

参加された日本チーム団。

男子団体優勝。決勝戦は台湾、インド、デンマークのミックスチームに3-0で勝利しました。

女子団体優勝。決勝戦はタイチームに3-0で勝利しました。

女子シングルス。参加者4名、すべて入賞。優勝、平真由香、2位、安藤みなみ、3位、芝田沙季、伊藤佑里子。

男子シングルス。3位、平野晃生。タイのエースも3位に入賞しました。

男子ダブルス。優勝、郡山北斗、松下大星。2位、渡辺祐介、平野晃生。3位には台湾とタイのペアが入賞しました。

女子ダブルス。優勝、平真由香、芝田沙季。2位、安藤みなみ、伊藤佑里子。3位にはタイのペアが2ペア入賞しました。

当初の目標は全種目制覇でしたが、男子シングルスは接戦の末、台湾の選手たちに敗れてしまいました。

表彰式の撮影は全員が入賞しているため忙しかったですが、嬉しい悲鳴でした。

各選手たちの今後の活躍が楽しみです。

高体連タイジュニアオープン強化合宿

5月14日から行われた、ITTFタイジュニア、カデットオープンの前にホーチミン市において事前合宿が行われました。

参加者は、河野正和 団長(上宮)、橋津文彦 男子監督(野田学園)、鈴木慎介 女子監督(札幌大谷) 坂部忠彦 総務

男子選手、渡辺祐介(明徳義塾)、平野晃生(野田学園)、郡山北斗(関西)、松下大星(愛工大名電)

女子選手、安藤みなみ(慶誠)、平真由香(正智深谷)、芝田沙季(四天王寺)、伊藤佑里子(札幌大谷)

今回は、タイで行われる試合のために、気候になれることと、海外の選手達と共に練習することにより、環境になれることを主眼として行われました。

2日間、3時間弱の練習を4コマ行いましたが、ホーチミン市は雨期に入る直前で1番熱い時期。

35度の気候の中を練習場まで毎日15分歩き、その後クーラーが入っている練習場とはいえ30度弱の中で練習を行いました。

日本選手たちは、いつもと違った練習環境の中、緊張感を保ちながら練習をしておりました。

選手たちの感想で1番多かったのは、湿気が多く球が落ちる。ラリーが続かないとの感想が1番多く、やりずらい中での練習は非常に経験になったようです。

またホーチミンの選手たちにとっても、自分たちより若く強い選手たちといろいろな練習を行う中、相当疲れておりましたが、いつもと違った練習方法をたくさん行い、次週に行われるベトナム全国大会に向けて、良いモチベーションを頂いたようです。

ホーチミンの選手たちはラリー中にラケットが下がり打点が下がる傾向にあるため、カウンターを多く取り入れた練習方法は今後の為に非常に参考となりました。

特に女子選手数人は、打点を早くしようとするため、体と台との間にスペースがなく、どうしてもラケットを縦に振る動作が多かったのですが、適格な距離をとり、体の前で打球することによりラケットを水平気味に振る事ができるようになりました。

参加された皆様。ありがとうございました。

世界選手権ベトナム結果

昨日の夜の便でホーチミンに戻ってきました。

日本チーム、女子、男子おめでとうございます。

また連日大会を運営されていたスタッフの方々やボランティアの方々、素晴らしい大会をありがとうございました。

ベトナムは、デビジョン2に参加し、東京体育館で試合をしておりました。

予選リーグ1勝4敗。テビジョン2下位トーナメントでも1回戦負けと、散々で結果は45位でした。

卓球の打球点は年々早くなっており、ベトナムの選手たちも台上バックハンド等使用します。しかしラリー、中陣の引き合いになった時にどうしてもボールを引き込んで縦振りのスイングになってしまいます。対戦したチームの強い選手たちはそこを体の前で打球し、水平方向にスイングしているので、ラリーの展開になった時に差が出ていることを非常に感じました。

ベトナムチームは3日の日に試合が終了したので、代々木体育館で試合を観戦しておりました。今回は今までのトップ選手たちの高齢化に伴い、若手の選手たちにスイッチしましたが、試合を見てどのように感じたか、感想を聞くのが楽しみです。

選手たちは初めての東京で、しながわ水族館や東京タワーに観光に行きましたが、一番聞かれたことは、夜中高層ビルの屋上にはなぜ赤いランプが点滅しているのかとか、電車がたくさん走っているが何キロで走るか、あんなに高いビルなのに地震は大丈夫なのかなど、それぞれに日本を感じ取っていってくれたようです。

大会期間中いろいろな方とお会いすることができ充実した2週間でした。

本日より高体連の選手たちが、ITTFジュニアプロツアータイオープンに参加する前に2日間ホーチミンで強化合宿を行います。

良い合宿ができるよう、全力でサポートしたいと思っております。

合宿に参加された皆様ありがとうございました。

ここ数か月、関東学生強化合宿の報告書を掲載させていただきましたが、明日より世界卓球に向けて帰国するためここで打ち切らさせていただき、参加された方々に御礼申し上げたいと思います。

皆さんが帰国された後わざわざ寄せ書きまで送っていただき本当にうれしかったです。

合宿後ベトナムの選手やコーチから、日本の選手は普段特別な練習をしているのではないか、もっと詳しく練習方法を教えてくれ、と多くの質問を受けましたが、今月の卓球王国にも掲載されているように、特別な練習をしているわけではなく、いかに練習時間を集中して、質の高い練習をするか、意識を高めて練習するかが大事なことだと伝えておきました。

練習中日本の選手たちは、報告書にあったように足が動けなくなるほど追い込みましたが、ベトナムの選手たちは日々の練習でそこまで頑張る姿をほとんど見かけたことがありません。

やはり選手、コーチ個々の意識が非常に重要だと思います。

最近ホーチミンチームの練習を見に行ったところ、まだまだですが、以前に比べ少し練習密度が上がっておりました。

また懇親会に参加された日系企業の方々も、全日本選手権の決勝戦がベトナムのNHKでも放映され、皆、町選手の活躍を非常に喜んでおりました。

各選手の皆さんはこれからも試合が続くと思いますが、皆さんの活躍を心よりお祈りしております。

ありがとうございました。

報告書 多田 光希 (中大 3年)

今回のベトナム合宿は私にとって良い経験となり、そしてとても充実した合宿となりました。

練習内容はフットワークを中心としたものが多く、改めてフットワークの大切さを感じました。また、その中で自分のボールにしながらいかにミスを減らすことが出来るか。また打点の速さ。捉える位置。相手のボールを利用するなど、細かな技術指導や分からない事なども親身に教えてくださいました。

そして、自分の中で悩んでいたものや迷いがなくなりました。

今回学んだフットワークやサーブ又レシーブからのシステム、多球のメニューを母体でも取り入れていきたいと思います。

(クチトンネル。左端多田選手)

ベトナムでの食事は、様々なベトナム料理を食べましたが、食べられない物もなくベトナム料理を堪能することが出来ました。

文化交流ではクチトンネル、また川や川の上で生活しているところを見たりしました。

特に印象的だったのは、川です。テレビで観るような世界を実体験することが出来、とても良い経験になり思い出となりました。

今回のベトナム合宿は正直、想像していた以上にきつかったです。

しかし、それ以上の達成感と充実感があり、一日一日がとても濃かったです。

今回の経験、学んだことをこれからに生かし、全日本や東京選手権で発揮したいと思います。

今回このベトナム遠征に携わってくださいました、伊藤さん、小笠原さん、長田君又関係者の皆様、今回このような貴重な経験をさせて頂き本当にありがとうございました。

報告書 山本 勝也 (早稲田大学 2年)

この度はベトナム遠征に参加させていただきありがとうございました。今回の遠征では様々なことを感じ、多くのことを学ぶことができました。それらのことを報告していきたいと思います。

まず、ベトナムは気温が30度前後と蒸し暑く日本の気候と大きく違いました。そのため打球感覚や食事の面においても日本と大きく違い、環境が今までと大きく変わった中で過ごしました。その中でコンディションをどのように整えパフォーマンスにつなげていくのかを海外に来たことで大きく学ぶことができました。このような経験は日本国内ではできない経験なのでとても良い経験となりました。

卓球においては、練習も試合もとても密度の濃いものでした。練習ではフットワークを多く使う練習から、パターン練習など試合に近い内容まで取り組み、バランスの良い練習をしました。試合ではベトナムの選手と公式戦に近い形で数多く行い、それらを行っていく中で自分の課題が見えてきました。ベトナム選手のボールはとても威力のあるもので強打をされた際に返球するのに困難な場合が多くありました。それに対し、私のボールは2,3球打たなければ抜けないことが多く、決められる球でもラリーになってしまうことが多くありました。その原因としてフォアハンドでの決定力不足が挙げられました。伊藤さんから打球点が遅いと指摘され、その後の練習で意識して取り組みました。そうすると以前よりも威力が増し、改善の余地が見られました。今後さらに磨きをかけていきたいと思います。

文化交流ではベトナム戦争の実態を肌で感じることができました。ベトナム戦争で実際に使われていた罠や敵から逃れるためのトンネルなどを実体験することができ、当時の状況を知ることが出来ました。当時は過酷な生活をしていたことがわかり戦争というものの背景を知ることが出来ました。またメコン川にも足を運ぶことができ、ボートに乗って自然を体感することが出来ました。このような体験は日本ではできないことなのでとても貴重な経験ができたと思います。

(クチトンネルにて、写真右下山本選手。)

ベトナム遠征に参加したことで私の人生においてとても良い経験になりました。今回の遠征で学んだことを今後、卓球のみならずそれ以外の部分でもつなげていきたいと思います。最後にこの遠征に携わってくださった伊藤さん、小笠原さん、富岡さんをはじめ、この遠征に関わってくださった方にとても感謝しています。本当にありがとうございました。

報告書 市川 志穂 (日大 2年)

今回、このような遠征に参加させて頂きありがとうございました。海外遠征に行く機会はそれほど多くないので、貴重な経験をすることができました。

まず、ベトナムに行って感じたのは、日本人選手とベトナム人選手では、プレースタイルが全然違うというところです。多くの女子の日本人選手はサーブから仕掛けていき、大胆なプレーではなくピッチの速いラリーで点数を取っていきます。しかしベトナム人選手は、相手に打たせてからカウンターで狙っていくプレーが多かったです。日本では決まるカウンターでも、ベトナムではそれ以上の威力で返ってくるので自分がきつい展開になってしまいました。

(写真は2011年ゴールデンラケット大会のものです。)

そして、日本人選手はとても集中力が高く、当たり前に最後まで集中して全力で練習します。また、試合で点差が離れていても終わるまで諦めません。それは日本人選手のいいところだなと思いました。

環境も全然違ってベトナムは冬でも30℃ほどあり、冷房の効いた練習場でしたが立っているだけで汗が出るほど暑くて、厳しい練習環境でした。私の今通っている日本大学では冷暖房が完備されていて、本当に恵まれた環境で練習していることに気付かされました。しかし本番の試合では、暑かったり、寒かったり、湿気が多かったり、いろいろな環境があります。それに対応していくためにもいろいろな環境で練習を行わなければならないとも思いました。

この強化合宿は富岡さん、伊藤さん、小笠原さん、長田さんをはじめ現地のスタッフの方々の協力がなければ成り立たないものでした。本当にありがとうございました。この貴重な経験を生かして結果という形で残したいと思います。また、機会があればよろしくお願いします。

報告書 生田 裕仁 (法政大学 3年)

今回、関東学生卓球連盟主催のベトナム合宿に参加させていただき自分にとって沢山学ぶ事が出来ました。普段日本で私たちは練習していますが正直凄く環境が良い中で練習することができています。夏は涼しく冬は暖かい状況で練習している人が多いと思います。一方ベトナムは一年中暑い国ではありますが練習場は冷房など殆ど効いてない状態で毎日練習しています。初めてベトナムにきましたがやはり今自分たちが卓球をやれている環境は凄くありがたいことで感謝していかなくてはいけないなと感じました。富岡さんからベトナムではラバーなどの用具は全然支給してもらえないこと、シューズがボロボロになっても替えられないという現状の人が沢山いるということも聞きました。自分たちが支給してもらっていることやいつでも買える状態にあることを当たり前と感じてはいけないとも感じることが出来ました。

また練習の面ではベトナムの選手はまず、ボールが重いということが分かりました。一球一球全力で打球していて練習していてボールに押される感がありました。それは凄く見習わなければいけないなと思いました。これからは一球一球全力で打って尚且つ安定性も重視を意識しながら練習していかなくてはいけないと思いました。  普段自分は技術指導してもらうことはないので伊藤さんと小笠原さんに指導して頂いてとても為になりすごくありがたかったです。バックハンドの面の出し方など切り替えの時の足の使い方など細かい部分もしっかり指導していただいて勉強にもなりました。

多球練習では大学に入ってから一番位ハードで足がとてもきつくなりこれからは足腰の強化をしていかなくてはいけないと思いました。伊藤さんと小笠原さんにはオンオフの切り替えも大事と言われすごく納得しました。合宿を総括して選手全員その点はしっかり実行することができたと思います。

練習だけではなく最終日の文化交流ではベトナムの文化にしっかり触れることができました。ベトナム戦争について学ぶことができ教科書でしか学ぶことが出来なかったのが現地で触れることが出来るというのは凄く貴重でした。本物の銃も打つことができいい経験になりました。木の実を食べたり蛇を首に巻いたりと二度とやることが内容なことも体験し日本とは別世界すぎて不思議な感覚でした。

(蛇を首に巻く生田キャプテン)

今回のベトナム合宿では練習は勿論ですが文化にも触れることが出来、自分にとってプラスことになることだらけでした。考え方も行く前とは変わって当たり前のことを当たり前に思ってしまってはいけないと改めて感じました。またこんな強い日本の選手の中に混じって練習もさせてもらって刺激になったし勉強にもなりました。そして富岡さんには何から何までお世話になりとても感謝しています。いろんな人の助けがあってこの合宿を行うことが出来たと思うので皆に感謝です。特にキャプテンらしいことはしてないけどキャプテンになれたのもいい経験でした。 最後に、伊藤さん、小笠原さん、富岡さん、長田、この合宿で沢山お世話になりました。本当にありがとうございます。また機会がありましたら是非よろしくお願いします。