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デフリンピック卓球競技日本代表が開催地・ブラジルへ出発。日本時間5月6日から競技がスタート

 4年に一度開催される、ろうあ者(聴覚障がい者)スポーツ最高峰の総合競技大会・デフリンピックが5月1日(日本時間2日)からブラジル・カシアスドスルで開幕する。第24回夏季デフリンピックは昨年開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響により1年延期となっていた。

 卓球競技は5月5日(日本時間6日)からスタートするが、日本代表選手団は28日に国内で最後の練習を終え、29日に成田空港からブラジルへ向けて出発。ヨーロッパを経由し、昨日ブラジル・サンパウロに到着。ここからさらにカシアスドスルへと移動する。

 今大会には男女4名ずつが出場。各種目へのエントリーは下記のとおり。

 

【第24回夏季デフリンピック卓球競技日本代表】

〈男子団体・男子シングルス〉

・井藤博和(千葉県)※男子主将

・川口功人(愛知県)

・亀澤史憲(東京都)

・灘光晋太郎(東京都)

 

〈女子団体・女子シングルス〉

・亀澤理穂(東京都) ※女子主将

・川﨑瑞恵(東京都)

・立石里吏(東京都)

・山田萌心(島根県)

 

〈男子ダブルス〉

・井藤博和/川口功人

・亀澤史憲/灘光晋太郎

 

〈女子ダブルス〉

・亀澤理穂/川﨑瑞恵

・立石里吏/山田萌心

 

〈混合ダブルス〉

・亀澤史憲/亀澤理穂

・灘光晋太郎/立石里吏

・井藤博和/川﨑瑞恵

・川口功人/山田萌心

 

 男子は亀澤史が2度目のデフリンピック出場となるが、他の3選手は初のデフリンピック。男子主将を務める井藤は36歳での初出場となる。女子主将の亀澤理はこれまでデフリンピック3大会に出場し、4つのメダルを獲得。今大会は史憲と夫婦での出場でメダル獲得を目指す。川﨑、立石は前回の2017年大会に続き2度目のデフリンピック出場。2人は前回大会の女子団体で銅メダルを獲得。川﨑は亀澤理との女子ダブルスでも銅メダルをつかんだ。そして山田は中学2年、13歳で初めてデフリンピックの舞台に立つ。大会に向けて、男女主将からコメントをもらった。

左上から時計回りに灘光晋太郎、川口功人、亀澤史憲、井藤博和、山田萌心、亀澤理穂、川﨑瑞恵、立石里吏

先日の日本リーグ選手権・ビッグトーナメントでは、日本卓球リーグ実業団連盟からトヨタ自動車所属の川口へデフリンピックに向けた激励も行われた

 

★男子主将・井藤博和

 「今大会の男子代表は初出場の選手が多く、失うものは何もないと思っています。挑戦する気持ちを持って試合に臨み、ひとつでも多くのメダルを獲得して、応援してくださるたくさんの方々に良い報告ができるよう頑張ります。

 合宿でも限られた時間の中でパートナーと戦術の確認を重ねて、コンビネーションを高めてきました。ブラジルではその成果を発揮したいです」

 

★女子主将・亀澤理穂

 「個人としては、憧れだったママアスリート(前回の2017年大会後に第一子を出産)としてデフリンピックに出場できることをうれしく思います。何色でも良いので、4種目すべてでメダルを獲りたい。日本に明るいニュースを届けたいです。

 女子代表は前回のメンバーに初出場が1人(山田)加わったメンバーになります。合宿では新型コロナの影響もあり、集まってコミュニケーションを取ることが難しかったのですが、『一味同心。コロナに負けず、最後は笑おう!』と女子代表の中でスローガンを決めました。みんなの力を合わせて、最高のメダルを獲得できるように頑張ります!」

 

 それぞれの思いを胸に、日本の裏側での戦いに挑むデフ卓球日本代表。1つでも多くのメダル獲得に期待したい。Go for it! Deaf JAPAN!

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