卓球王国 2024年1月22日 発売
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インタビュー

「スポンサーという形で恩返しと応援をしたい」。卓球に魅了され、38歳からラケットを握った佐藤堅一

 

●「これから」を応援していきたいという、もうひとつの思い

ーーT.T彩たま以外にも、松島輝空(木下アカデミー)選手がいる松島家などサポートが増えてきていますね。

自分がスポンサーをする上でのもうひとつの軸に「これから」を応援したいという思いがあります。「既に」ではなくて「これから」をです。

松島君(輝空・木下アカデミー)は既に強い選手ですが、彼個人というよりも、京都の松島家とのスポンサー契約なんです。4人の兄妹がいる中で、これからあの4人がどうなっていくのか。松島家の目指す先が、オリンピックに出る、オリンピックで勝つということなので、まさに「これから」というわけです。そういう未来の部分を応援したい。

また、最近では、東京のYOYO TAKKYUともスポンサード契約を締結しました。卓球場の今後を応援したいという部分もありますが、ジュニアチームの育成という部分でも応援してきたい。これからYOYO TAKKYUから全国で活躍していく選手が出てくれたらうれしいですね。これからとか、今何かに向けてがんばっている、そういう方たちと一緒に走りたいという思いです。

本気で挑戦している人にしか見えない景色があると私は思っていて、小さい子どもたちが遊ぶ時間まで削って、卓球に時間をかけているわけです。応援したいなとさらに思わせる部分で、あの子たちのゴールは地域の市民大会じゃないんです。日本のトップになるとか、オリンピックに出るという、今すぐには実現できないけれど、そこをゴールとして設定している。そういうところにドラマがあるなと思っています。

 

●写真でみんなを笑顔にする『みんなのおもいで.com』について

ーー御社の主たるビジネスとして写真代行販売サービスがあります。卓球王国でも全国大会で撮影してきたプレー写真を『みんなのおもいで.com』を活用して皆さんにお見せしています。もともとは保育園や幼稚園などの写真が多かったようですが、今後は卓球場にもこのサービスを広げて行きたいとうかがっています。

全国の卓球場では練習中の様子だけではなく、休憩時に子ども同士がじゃれ合っていたり、疲れ切って倒れ込んでいるなど、日々たくさんのドラマがあると思っています。基本的には親御さんは子供を卓球場に送迎したら一旦帰るので、その間に何をやっているのかがわからないんです。それを安全に親御さんに見せれるツールはなかったんですよね。

スマホで写真を撮ってLINEで個別に送るとなると、生徒数が多かったら大変です。送った、送ってないっていう不公平感が出たりしてしまう。人数が増えれば増えるほど、安全に、フェアに、時間かけずにできるかっていうのがポイントだと思っていて、それを実現できるのが弊社の『みんなのおもいで.com』というサービスです。

全国の卓球場の方々に使っていただくことで、未来を目指す選手の育成とともに、その過程の写真を親御さんにお渡しすることができる。卓球を応援したいという気持ちが複合的にうまく組み合わさったという形ですね。

 

――実際にその事業は少しずつ広がってきていると聞いています。

卓球関係者が『みんなのおもいで.com』を知っていて利用していなかったのではなくて、知らなくて使っていなかった。ですので、ようやく知ってもらえるようになってきています。そういうサービスが卓球でもできるということをもっと知っていただきたいですね。

 

――卓球王国も雑誌とウェブの2つがあって、アナログですが紙(雑誌)の良さがあると思っています。佐藤社長も写真のプリントにこだわるという共通の部分を感じています。

デジタルの時代なので、私もスマートフォンで写真を撮りますが、スマートフォンで写真を撮るときのゴールは「保存」なんです。フィルムは「現像」がゴール。現像しないと写真がどうなっているのかわからないので現像していたんですけど、時代が変わって、デジタルという手軽さは増えました。デジタルの便利な部分を活用しながら、本当に残しておきたいような瞬間もあると思っています。

たとえば、我が子の写真を生まれた時からずっと撮り続けてきていて、お嫁に行くとなったときに、SDカードを渡されるのと、写真にプリントしてアルバムを渡されるのとでは全然違うと思うんです。

ちょっと写真の角が折れちゃっていたりとか、ちょっと古さを感じるっていう。でも、そこが愛を感じるところだと思うんです。ここまでちゃんと考えて、ずっとやってくれていたんだって。人の心の部分に寄り添えるのって、リアルな写真だなと私は思っていて、手に取ることも飾ることもできます。そういう部分では、デジタルとは用途が違うと思うんですね。利便性だけを追求していくのであればデジタルですが、写真の思い出っていうことになるとしっかりとプリントして残していきたい。卓球についても、そのお手伝いができればと思っています。

 

――同感です。今日はありがとうございました。

 

 

佐藤社長の会社、株式会社ハッピースマイルが手掛ける『みんなのおもいで.com』

https://minnanoomoide.com/

 

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