女子シングルスで2位になった陳夢も円熟のプレーでした。
バックハンドの威力と精緻さ、回り込みの速さ、スイングの大きいフォアを連続で打てるフィジカルなど、選手として成熟しています。そしてとにかくミスが少ない。
スイングの大小のコントロールが素晴らしく、ボールに合わせてスイングを微調整できる感覚は天才的です。
グランドファイナルでも優勝し、今大会も優勝候補のひとりでした。
陳夢はスティガ契約で
カーボネード45を使っています
カーボネードはスティガの代表的な特殊素材ラケットで、特に45、145が人気があります。
45・145・245のレッドラインのグリップは弧線が高く、
90・190・290のブルーラインのグリップは弧線が低い
それぞれ数字が高いほうが弾みます。
つまり、陳夢は弧線重視で一番弾まないラケットを選んでいます。もともと木材ラケットや弾みを抑えているインナー系を使っていたので、選択肢としては不思議ではありません。
ただ、中国選手として珍しいのがアナトミックを使っているという点
女子はFL、中国選手はFLという常識を覆しています
グリップも太さや厚さなど、握ってみないとわからないので、同じラケットでもバリエーションを握るとより良いものに出合えるかもしれません
もしかしたら一時期、孔令輝が陳夢のコーチをしていたので、その影響では・・・・と推測してしまいます
ラバーは両面ともにキョウヒョウ(硬度違い)を使っています
昨年8月のアジア競技大会の時点ではバック側はテナジーでしたが、その後はバック面もキョウヒョウへ
変えた当初はバックに首を傾げる場面もありましたが、今大会は見事に使いこなしていました
優勝した劉詩雯の高速卓球も素晴らしかったですが、陳夢のプレーも迫力があって良いですね。
ちなみに
ベスト8に入った孫穎莎も同じ用具を使っています(グリップはFL)
編集部:ゆう
ツイート