香港の黄鎮廷、韓国の鄭栄植、ポルトガルのアポロニアという各国の主力級を揃えた「多国籍チーム」、T.T彩たまは試合前の練習から笑顔が絶えない。日本語を勉強中の鄭栄植が「おしい！」と叫ぶだけで笑顔が弾け、黄鎮廷も「おしい！」と真似をして笑いを取り、アポロニアが「オイシイ？」と混ぜっ返す。
記者会見で「多国籍チームゆえのコミュニケーションの難しさはないか」という質問を受けた時、坂本竜介監督はこう答えている。
「小さい頃から皆一緒に国際大会を戦っていて、普段から面識があったり、話もしているし、自分も英語が話せるのでコミュニケーションにはそれほど困らない。鄭栄植については自分で頑張って日本語を勉強しています。名古屋に来る時には、鄭栄植のひらがなの勉強をみんなでやっていました。ひょっとしたら日本人のチームより仲良くやっているかもしれないですね」（坂本監督）
チームのムードメーカーは吉村真晴。的確なツッコミとベンチでの熱い応援で、チームに一体感をもたらしている。「本当にチームみんなが仲が良くて、特に吉村がそういうところをよく引っ張ってくれているなあと。国際色豊かだからこそポジティブに回っている気がしますね」と坂本監督。華があり、ファンを惹きつけるチームができあがりつつある。上写真は両国で行われた開幕戦後の囲み取材の様子、下写真は今朝の練習風景。
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