24日19時開始の男子開幕戦に先立ち、会場の両国国技館で18時半からスタートしたオープニングセレモニー。若手のクラシック演奏家集団『STAND UP! ORCHESTRA』による軽快な演奏のもと、男女各8チームの選手たちがオーロラビジョンの選手紹介に合わせて入場。場内は歓声に包まれた。
芸能人やアーティストを起用する案もあったというが、松下浩二チェアマンは試合後に次のように語っている。
「アーティストの方が出てくるような演出が一般的ですけど、思った以上に良かったと感じています。やっぱり一番目立たないといけないのは選手であり、そのプレーです。アーティストが一番目立ってしまうと、そこから盛り上がりがなくなってしまうかもしれない。あえてアーティストを使わずにやってみようということでチャレンジさせてもらいました」
結果的に演出としては、過剰すぎず、場違いな歌や演奏などもなく、観客も高揚感を保ちながらそのまま試合に入っていけたのではないか。
「ホッとしたというところですかね。今までずっと時間をかけてここまできて、『感無量』という感じになるのかなと思っていたけど、どちらかというと今日の反省点とか、そういうところも見えてきた。終わって満足しているというところはあまりないですね。残りあと85試合もあって明日は女子の開幕戦。明日はさらにお客様に喜んでもらえる形をとっていかないといけない」(松下)。
そう語る松下チェアマンの表情は、すでに「前しか見ていない」という感じがした。Tリーグの開幕戦という球史に残る一戦の後で、いつもどおりの「パイオニア」松下浩二がそこにはいた。Tリーグの歴史はここから始まる。そして進化を重ねていこうとしているのだ。
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