卓球王国 2024年1月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
Tリーグ

TOP名古屋がホームで初勝利、強豪の日本生命を下す!

TOP名古屋 31 日本生命レッドエルフ
2勝6敗 6勝3敗
1 田志希 7-11 12-10 11-9 常晨晨
鄭怡静 蒋慧
2 安藤みなみ 8-11 12-10 11-6 11-7 前田美優
3 徐孝元 8-11 5-11 12-10 11-9 8-11 早田ひな
4 鄭怡静 6-11 11-6 6-11 12-10 11-8 蒋慧
5

 

TOP名古屋のマスコットとして、この試合でお披露目された「たまたま」。卓球の腕前もなかなかだ。
 
ここまで1勝6敗と苦戦が強いられているトップおとめピンポンズ名古屋(以下・名古屋)だが、新加入の田志希(韓国)を迎えた12月8日の日本生命レッドエルフ(以下・日本生命)では、ホームで初勝利をあげて通算2勝目を飾った。
「うちのチームはダブルスが1勝6敗。その数字がチームの勝敗と同じになっているので強化が急務でした。そのために田志希を獲得し、ダブルスでなんとしても勝ちたかった」と名古屋の新井監督は話すが、この試合から名古屋のメンバーに加わった田志希が鄭怡静とダブルスを組んだ。1ゲーム目は即席ペアらしくミスも多くコンビネーションのずれが見られたが、さすがはトップ選手。すぐにお互いのプレーを理解し、それぞれの長所を引き出すプレーを見せると、常晨晨・蒋慧に逆転勝ち。名古屋がどうしてもほしかった先取点を奪った。


名古屋がダブルスを取り、貴重な先取点を上げる
 
第2マッチの安藤は前田のキレのあるフォアドライブ連打に苦戦したが、ロングサービスを増やして前田のレシーブを狂わせると、緩急をつけたバックハンドで前田を揺さぶり、逆転で勝利。名古屋が王手をかけた。


地元・愛知県出身の安藤が前田に快勝
 
第3マッチは徐孝元と早田。ここまでシングルスで負けなしの7勝とリーグの個人順位1位の早田は、目の覚めるようなフォアドライブで徐孝元のカットを打ちまくる。0−2とゲームをリードされて、手も足もでない状態の徐孝元だが、カットで粘るプレーでは勝ち目がないと判断し、バックサービスの変化をそれまでよりも大きくし、積極的に3球目攻撃を仕掛けて早田のリズムを少しずつ崩しにかかる。その戦術が功を奏し、2ゲームを奪って追いついたが、最終ゲームは早田のスタートダッシュを防ぐことができずに敗れた。

強い、本当に強い。早田はこれでシングルス8勝目
 
第4マッチ。ここで試合を決めたい名古屋はエースの鄭怡静、日本生命は蒋慧。2人は中国の甲Aリーグのチームメイトで手の内を知り尽くしている。
試合前に「蒋慧には分は悪くない」と話していたという鄭怡静だが、自分が決めなければいけないという思いからか、序盤はプレーに堅さが見られて蒋慧の速攻に押されてしまう。しかし、リードされても焦らずに反撃の糸口を探しながらプレーを続けた鄭怡静は、バック対バックの展開で優位に立てるとわかると、無理してフォアハンドを使うのをやめ、相手のミスを誘い出す。苦しみながらも我慢のプレーを続けた鄭怡静がフルゲームで蒋慧を下すと、名古屋は今期2勝目をホームで飾った。

苦しみながらもエースの鄭怡静が勝負を決めた
 
田志希を獲得したことでチーム力がアップした名古屋。「まだ全体の3分の1が終わっただけなので、残り3分の2も試合が残っている。我々は2位以内に入ることを諦めていない」と試合後に強く語った監督。明日は首位の木下アビエル神奈川と対決する。

1,456人が詰めかけた武田テバオーシャンアリーナ
 

関連する記事