木下アビエル神奈川 | 3–2 | TOP名古屋 |
7勝2敗 | 2勝7敗 |
1 | 杜凱栞 | 8-11 | 8-11 | 田志希 | ◯ | ||||
浜本由惟 | 鄭怡静 | ||||||||
2 | ◯ | 石川佳純 | 7-11 | 11-6 | 11-9 | 11-7 | 安藤みなみ | ||
3 | 杜凱栞 | 8-11 | 10-12 | 11-2 | 8-11 | 鄭怡静 | ◯ | ||
4 | ◯ | 袁雪嬌 | 14-12 | 11-8 | 6-11 | 9-11 | 11-9 | 徐孝元 | |
5 | ◯ | 袁雪嬌 | 11-6 | 田志希 |
第1マッチのダブルス、トップおとめピンポンズ名古屋(以下・名古屋)は初出場初勝利の田志希・鄭怡静ペア、対する木下アビエル神奈川(以下・木下アビエル)は12月4日の試合に続いて杜凱栞・浜本。名古屋ペアは左利きの田志希が台上で先手を取り、鄭怡静が足を使ってフォアドライブで決めるという左右ペアのお手本のようなパターンで序盤から試合を支配。息の合った攻撃で木下ペアを一蹴し、名古屋が先取点をあげた。
「鄭怡静は過去に何度かペアを組んだことがあり、また試合中には中国語でコミュニケーションが取れるので2人で相談しながらできるところが良い結果になっていると感じています」と中国から韓国に帰化した田志希は試合後に話した。
昨日に続いて2勝目をあげた田志希・鄭怡静
第2マッチ、名古屋は昨日勝利をあげている安藤を起用、神奈川はエースの石川。安藤は独特の投げ上げアップダウンサービスから質の高いフォアスマッシュを石川に浴びせて1ゲーム目を奪う。低いツッツキに対してもフォアハンドのミートで打ち抜くなど手が付けられない状態の安藤だったが、そこは世界の石川。スマッシュを打たれても回転をかけて返球し、自分から攻める時も打ち急がずに緩急をつけて安藤のミスを誘う。2ゲーム目以降は石川がペースをつかむと、そのまま試合を決めた。
フォアスマッシュでゲームを先取した安藤だったが…
石川は落ち着いたプレーで安藤を下し、1対1のタイにする
鄭怡静(名古屋)と杜凱栞(木下アビエル)という右シェークドライブ型同士の対決となった第3マッチ。チキータから両ハンドドライブという男子選手を彷彿とさせる展開で進んだ試合は、ホームの声援に後押しされ、動きの良さで上回った鄭怡静に軍配。これで名古屋が2対1にした。
打撃戦を制した鄭怡静
第4マッチはカットの徐孝元(名古屋)と袁雪嬌(木下アビエル)。前回の対決では袁雪嬌が圧倒していて、この試合でもスピードのあるドライブでソのカットを浮かしてスマッシュで決めるなど、1、2ゲーム目はカット打ちのうまい袁雪嬌が危なげなく奪った。袁雪嬌に付け入る隙は見えず、一方的な展開になると思われたが、徐孝元はなんとか突破の糸口を探す。徐孝元は3ゲーム目からはサービスから積極的に3球目攻撃を仕掛け、それが効き始める。粒高ラバーでのバックツッツキも横回転系に変えると、袁雪嬌の打ちミスが目立つようになる。自らのミスが許せないのか、袁雪嬌はいら立ち始め、3、4ゲーム目は徐孝元が奪い返して、勝負は最終ゲームへ。
6オールからの最終ゲーム、冷静さを取り戻した袁雪嬌が10-6でマッチポイントを握る。だがそこから徐孝元が粘りを見せて3連続得点し、10-9と迫る。逆転のムードが流れ、徐孝元が得意の投げ上げサービスのトスを上げたが、ボールをラケットの角に当てて痛恨のサービスミス。袁雪嬌が混戦を制し、勝負は2対2でビクトリーマッチへ。
最後は予想外のサービスミスで決着がつく
1ゲームのみで行われるビクトリーマッチには田志希と袁雪嬌が出場。試合直後の袁雪嬌に対して、ダブルスの試合後から2時間が立っている田志希。エンジン全開の袁雪嬌がスタートダッシュをかけ、点差が縮まらずにそのままゲームセット。木下アビエルが逆転で名古屋を下し、首位をキープした。
木下アビエルの守護神、袁雪嬌がきっちりと勝った
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