日本ペイントマレッツ | 1-3 | TOPおとめピンポンズ名古屋 |
5勝15敗 | 4勝14敗 |
1 | 李皓晴 | 7-11 | 6-11 | 鈴木李茄 | ◯ | ||||
蘭曦 | 安藤みなみ | ||||||||
2 | 加藤美優 | 9-11 | 11-7 | 12-10 | 8-11 | 7-11 | サマラ | ◯ | |
3 | ◯ | 李皓晴 | 11-4 | 11-5 | 5-11 | 11-5 | ハン・イン | ||
4 | 松平志穂 | 9-11 | 7-11 | 10-12 | 徐孝元 | ◯ | |||
5 |
試合後にはセレモニーが行われた大阪での日本ペイントマレッツホーム最終戦。
エースの馮天薇が体調不良でメンバーを外れたが、ポルトガルオープンから帰国した加藤美優がチームに合流。
馮天薇が出られないと、ダブルスの組み方も変わる。昨夜、石川に勝利した好調の李皓晴が馮天薇とスイッチし、左バック表の蘭曦とのペアを結成。対するトップ名古屋は大学で無類の強さを誇った鈴木李茄・安藤みなみのゴールデンペアだ。
ダブルスはお互いの役割分担が大事になる。トップ名古屋ペアは、鈴木の確実なレシーブとブロック力でチャンスを作り、安藤が上からボールを叩いていくパターンが得意だ。そして、安藤の変化するバックハンドで翻弄し、鈴木がカウンターを狙いにいくという逆パターンも装備している。どちらでも戦えるからこそ、このペアは強い。
パワーがあるがゆえに、どちらも決めに行きたい李皓晴・蘭曦のペアはやや攻めが単調になったか。自分たちが攻める展開に持ち込めず、鈴木・安藤の得点パターンにうまく誘導されてしまった。
第二マッチでは加藤とサマラの激戦が展開。試合は積極的に仕掛けていくサマラが先行する形で、加藤は守勢に回ることが多い。打たれてもそこから粘るのが加藤の強さだが、今日は失点が多く感じた。
なんとか打開したい加藤は、得意の逆チキータからの、回転を利用したサイドに刺さるバックハンドなど、4球目までに仕留めるシステムに持って行く。しつこくつなぐラリーがダメなら、ラリーの序盤で仕留める速攻術が光った。
それでもサマラは攻めを継続した。手を変え品を変え、攻撃に結びつけた。バックサービスや逆モーションのドライブなど、あらゆる武器を使い、加藤を崩していく。その執念が加藤の歯車を狂わせたか、高く上がったチャンスボールに対するスマッシュミスなどを誘い、見事勝利。
喜びを爆発させたサマラ。ベンチも応援席も大盛り上がりだ!
第三マッチは李皓晴が見事なカット攻略でハン・インを退ける。無理をせず、打てないボールはツッツキでつなぎ、変化がわかったボールだけ十分な体勢でのフォアドライブで狙っていく。やや高く回転の強いハン・インの釣り球にも乗らず、あえて緩いドライブで返すことで、ハン・インを前に寄せて、カットのミスを誘っていった。釣り球を強く打ってきて欲しいハン・インは台から下がって待ち構えているゆえに、前に出るタイミングが遅くなる。打ちすぎてはまるハン・インの誘いに乗らなかったのが勝因だろう。
昨日の石川佳純に引き続き、またも相手のエースを倒した李皓晴。今日もマレッツ応援団に笑顔を届けた。
VM(ヴィクトリーマッチ)に繋ぎたい日本ペイントは4番に主将の松平志穂をオーダー。トップ名古屋はハン・インに続き、同じくカットマンの徐孝元を当ててきた。
松平はしゃがみ込みサービス、ドライブ、スマッシュ、ストップなど、打球点を変え、威力を変え、徐孝元を揺さぶっていく。しかし、徐孝元は失点はしても、連続失点はしない。2度目にはすぐに対応し、カットをつないでいく。ドライブでもスマッシュでも相手が決まったと思うようなボールを、浮いてでもカットで返球できれば次球はミスになりやすい。つなぐ、入れる、粘る。今日の徐孝元はしつこくカットにこだわった。
応援席から「しーほ!しーほ!」という松平へのコールが後押ししたが、敵陣の「ソーヒョーオン」のコールも負けじと応戦。3ゲーム目3-9から驚異の粘りで大逆転。徐孝元がストレートで松平を下し、トップ名古屋の勝利を決めた。
トップ名古屋の新井監督は「トップのダブルスが重要と考えています。それも勝因だし、2番のサマラ選手が逆転して取ってくれたゲームが非常に大きかったと思います。遠いところまで応援ありがとうございました。残り3試合全力で戦っていきます」とコメント。
勝利を飾れなかった日本ペイントマレッツだが、試合後はホーム最終戦に応援にしてきてくれた人たち全員と感謝のハイタッチ。2月23日のラストマッチを残すのみ。最後は笑顔で締めたい。
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