日本ペイントマレッツ |
4–0 |
トップおとめピンポンズ名古屋 |
4勝2敗 |
3勝5敗 |
1 |
◯ |
李皓晴 |
11-3 |
11-10 |
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森薗美咲 |
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黄郁雯 |
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鈴木李茄 |
2 |
◯ |
加藤美優 |
11-9 |
10-11 |
10-11 |
11-4 |
11-9 |
ハン・イン |
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3 |
◯ |
李皓晴 |
10-11 |
11-9 |
11-9 |
11-7 |
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森薗美咲 |
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4 |
◯ |
サウェータブット |
11-10 |
11-10 |
11-10 |
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サマラ |
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※Tリーグ公式サイトで「スターシニー」と表記されているタイの選手は、卓球王国では「サウェータブット」と表記しています
昨日、1,812人の入場者数を集めた大阪府立体育館。今日は昨日に比べるとかなり減ってはいるが、それでも1,000人超えを果たした。
連戦同士で、どちらも3勝4敗で迎えた「日本ペイントマレッツ(以下、日ペM)」対「トップおとめピンポンズ名古屋(以下TOP名古屋)」。
ホームの日ペMが気を吐き、4-0の完全勝利を果たした。
1番ダブルスは、日ペMは李皓晴/黄郁ウェン。TOP名古屋は森薗美咲/鈴木李茄。昨日、ともに勝利しているペア同士の対決。
日ペMの黄はミスが少なく、黄がつないで李が決めるというパターンで、1ゲーム目は一気に7-1とリードし、11-3であっという間に日ペMが1ゲームを先取した。
2ゲーム目は森薗/鈴木ペアが戦術を変え、4-0とスタートダッシュを切ったが、李/黄ペアは森薗のフォアを狙うという作戦を徹底させ、一進一退。最後は森薗/鈴木が先にゲームポイントを取ったが、10-10とされ、ジュースのないTリーグルールでは一発勝負。最後、鈴木のドライブがオーバーミスして万事休す。日ペMが2-0でダブルスを獲った。
中国語でコミュニケーションを取る黄(左)と李
青森山田高の先輩・森薗(右)と後輩・鈴木ペア
2番はSランク同士の注目のカード。日ペMはエースの加藤美優。対するTOP名古屋は、ベテランのカットマン、ハン・イン。
1ゲーム目は、点数が全く開かない展開に。カットとドライブの応酬が続き、加藤がスマッシュで決めると、ハン・インはカットの中にストップを混ぜ、すかさずバックハンドで決め、二人のラリーは会場を大いに湧かせた。結局、ゲームポイントを先に取った加藤がそのままゲームを獲った。
2ゲーム目も全く点数が開くことなく、長いラリーが続く。加藤はハン・インの粘りに我慢して焦らず対応。ミドルを攻め、ハン・インの足を止める作戦に出た。一方、ハン・インも集中力を切らさず、粘り続ける。10-10でハン・インが返したボールが高く浮いて一見チャンスボールに見えた。が、実は凄まじい量の回転がかかっていた。これを加藤が返せず、ハン・インがゲームを獲る。これで1-1に。
3ゲームに入って、心なしかラリーの時間が短くなる。加藤が少し打ち急いでいたか。このゲームも10-10となり、次の一発勝負は加藤がミスしてハン・インに軍配。
4ゲーム目、加藤は作戦を変えてきた。コース取りを変えてバックを攻め、スタートから3点先取。前半、ハン・インは加藤の戦術変更にうまく対応しきれず、結局、11-4で加藤が獲って2-2、ふりだしに戻った。
5ゲーム目は、まばたき禁止の6-6からのスタート。1本目から長いラリーになったが、我慢しきれなかった加藤が2本取られ6-8。すかさずタイムアウトを取る。これが功を奏し、9-9。今度はハン・インがタイムアウト。ハン・インは少し焦ったか、バックハンドスマッシュがオーバーになり、9-10。最後も加藤が粘ってハン・インを下した。昨日、日本生命の森さくらとの対決で悔しい敗戦を喫している加藤は、エースとしての意地を見せた。
接戦を制し、エースの責任を果たした加藤
ハン・インがゆっくりと返すボールには、相当の回転がかかっている
3番は、日ペMは、今日が誕生日の李皓晴が登場。TOP名古屋は、ダブルスの敗戦をリベンジしたい森薗美咲。同い年で何度も対戦し、お互いの手の内をよく知っているライバル対決だ。
1ゲーム目から10-10となり、最初の一発勝負は森薗が獲った。2ゲーム目、3ゲーム目は、ともに11-9で李が獲る。4ゲーム目は王手をかけた李が、TOP名古屋の勝利を懸けて応戦。大きく左右に振り、小柄な森薗を翻弄し、7-3とする。森薗もテンポを早めて流れを変えようとするが、激しい打ち合いに屈し、7-11で敗れた。
誕生日にうれしい勝利を挙げた李皓晴
TOP名古屋は昨日の横浜市での試合から移動しての連戦。疲れもあったか。写真は単複を落とした森薗
これで、日ペMは3-0で勝利を決めた。が、Tリーグは4番まで行うのがルール。
4-0で完全勝利を目指す日ペMは、Tリーグで大活躍のサウェータブット。1点を返して全敗を免れたいTOP名古屋はサマラが登場。タイとドイツの国際対決が見られるのもTリーグならでは。サービスが多彩なサウェータブットとコースが読みにくいサマラの攻防はもつれにもつれ、なんと3ゲームとも連続10-10というスコアに。ところが、すべてを制したのがサウェータブットだった。
ホームの日ペMが4-0とし、勝ち点4を獲得。大きな勝利をつかんだ。
10-10からの一発勝負をすべて獲ったサウェータブット
「チョレイ!」と言ってる疑惑のサマラ。確かにそう聞こえなくもない……
試合後、三原監督は「ホームでこれだけのお客様の前で勝てたことが本当にうれしいです。ダブルスが獲れたことが大きいですね。加藤が粘りに粘って我慢の卓球を貫いてくれた。今日、誕生日の李皓晴がダブルスとシングルスを獲ってくれた。さらにスターシニーも勝って4-0にしてくれた。次は12月7、8日に貝塚市と名古屋市でありますので、ぜひ足を運んで応援してほしいと思います」と語った。
さらに、本日、誕生日を迎えた李皓晴にも「ホームでの勝利とお誕生日、おめでとうございます」とマイクが向けられ、「ありがとうございます」と照れながら日本語で答え、「日本のファンの皆さんは熱心に応援してくれるし、あたたかいので、本当にうれしいです」とコメント。
最後に、キャプテンの松平志穂が音頭をとって、チームメイトがバースデイ・ソングをプレゼントした。