T.T彩たま |
3–2 |
琉球アスティーダ |
8勝6敗 |
7勝6敗 |
1 |
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松山祐季 |
9-11 |
8-11 |
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朱世赫 |
◯ |
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高見真己 |
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村松雄斗 |
2 |
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松平健太 |
6-11 |
11-9 |
11-7 |
6-11 |
13-15 |
吉村真晴 |
◯ |
3 |
◯ |
平野友樹 |
11-10 |
9-11 |
6-11 |
11-6 |
12-10 |
木造勇人 |
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4 |
◯ |
神巧也 |
11-4 |
11-10 |
11-10 |
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朱世赫 |
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5 |
◯ |
平野友樹 |
11-4 |
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吉村真晴 |
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全日本選手権が終わり、一息つく間もなくTリーグが再開。
いよいよ3月のファイナルへ向けて、カウントダウンを開始する後半戦がスタートした。
2位のT.T彩たまはホーム戦で3位の琉球アスティーダを迎える。両チームの勝ち点の差はわずかに2と拮抗。この試合で順位がひっくり返る重要なマッチだ。試合前の練習からサポーターが「絶対にファイナルへ行くぞ!」と声掛けで選手に激を飛ばしていた。
848人が集まった深谷ビッグタートル。ホーム側の観客席はほぼ満席で、1本1本声援が飛ぶ。
先鋒のダブルスはT.T彩たまは実績のある松山/高見、そして琉球アスティーダはなんと朱世赫/村松というカットペアを投入してきた。
シングルスでの圧倒的な成績に比べるとダブルスはやや不得手の朱世赫。しかも、ここで朱世赫を使ってしまうと、ヴィクトリーマッチに使えなくなってしまうが、カット打ちを苦手としてるT.T彩たまペアを狙い撃ちした形だろう。
狙い通り、朱世赫の低く切れたバックカットにT.T彩たまペアはミスを連発。村松もミスなくサポートし、ややちぐはぐながらもストレート勝ち、琉球アスティーダが先勝した。松山もチキータから攻めるなど攻撃のペースを変えたが、追い詰めることができなかった。
カットにつかまった松山/高見
カットマンなら見たいドリームペア
2番でこの流れを止めたい松平健太。対する琉球アスティーダからは吉村真晴が登場。
この試合、序盤は吉村のレシーブの判断が抜群に良かった。ロングサービス・ハーフロングのボールを回り込みフォアドライブで何本もエースを取り、それを見せながらツッツキ・ストップでの待ち外していく。実にクレバーに吉村のフィールドに引きずり込んだ。
松平はその堅陣を崩そうとリズムを変えていく。わざとタイミングを遅らせたストップを送り、ダブルストップミスやフリックミスを誘い、強打はなくとも小技のチェンジオブペースで点を重ねていった。
松平がゲームをリードするが、4ゲーム目から吉村のフォアドライブとカウンターが次々と決まり、最終ゲームへ突入(6-6スタート)。9-6と松平が3点連取したが、吉村も意地の反撃で9-9へ。取っては取られての激アツマッチのラストは吉村のフォアフリックがエッジでイン。これで琉球アスティーダが2連勝し、勝利へ王手をかけた。
緩急つけたプレーで吉村に迫った松平
ロビングに変化をつけてミスを誘う吉村
熱戦の試合ほど、落とした時のダメージが大きい。
T.T彩たまがここから巻き返すには相当なパワーが必要になるだろう。3番・平野のガッツで流れを引き寄せたい。
平野と木造の試合は、ほぼラリーにならず、3~5球目までに点が決まる超速攻戦になった。勝負を分けたのはサービス・レシーブだろう。お互いに威力のあるフォアを持っているだけに、サービスでいかに十分なレシーブをさせないかがポイントとなった。
木造は台から出るボールは見逃さずにフォア強打、レシーブはチキータで両サイドを攻め、平野を大きく動かしていく。平野もサービスを散らしていくが、木造のチキータにことごとくつかまい、完全に木造のペースだ。しかし、木造は4ゲーム目に入ると、レシーブを若干置きにいってしまったか。あれだけ冴えていた木造のレシーブが非常に甘い。平野に先に攻められて、ゲームを作れない。
この試合も最終ゲームへ突入。木造が先にマッチポイントを握るも、平野が逆転。9-9からサービスミスし、チャンスを逃したかに思えた平野だが、最後まで足を動かし、リスキーな回り込みフォアで勝負をかけて白星をつかんだ。
攻めの早さが光った木造だが攻めきれなかった
フォアをぶち抜かれてもしつこく拾った平野
VM(ヴィクトリーマッチ)に持ち込みたいT.T彩たまは神で朱世赫を討ちにいく。
ふたりの対戦は今期3回目で、いずれも神が辛くも勝利をあげているが、3度目の対戦はどのような展開になるか?
カットの変化は把握している神は最初からフルスイングのフォアで攻め立てる。右へ左へ打ち込んでくる神のパワーボールに対し、カットでしのぎ切ることは非常に難しい。それは朱世赫であっても困難だろう。
カットが効かない相手でも戦えるのが朱世赫の強さでもある。サービス、3球目、カウンターなど、攻撃技術も多彩な選手なのだが、今日の朱世赫は攻撃が不調。フォアのミスも目立ち、要所で点を落としてしまう。
常に押せ押せの神は、3ゲーム目こそリードされたが終始フォアを振り抜いて、ストレートで朱世赫を下した。
神、もう朱世赫は怖くない
反転のバックドライブなど、攻撃が多彩だが、ミスも多かった朱世赫
これで試合はタイだ!
高まるVMのカードは平野vs吉村。
吉村がVMに出てくることを予想して、相性の良い平野を投入した。その期待に応え、平野が吉村を圧倒。吉村のアップダウンサービスを苦にせず、強気なレシーブで攻め、サービスも冴えた。平野が2勝を上げて、ホームで勝利。平野にとっては9月以来のシングルスの勝利を上げた。
攻めきった平野、勝負強い!
「最近、チームは勝っていたけど、自分がずっと負けていた。(3番の最終ゲームで)サービスミスをした時はゾッとしたけど、皆さんに勇気をいただけました。
これを機に新しい平野を見せることができたと思います」(平野)と、笑顔でコメント。
そして勝った坂本監督は
「3番で平野が勝った時にVMになったら平野を使おうと考えた。平野を男にしたかった。平野がやっと男になってくれたので、これで全員卓球になった」と叱咤激励し、ファンには「ともにファイナルへ行きましょう」とコメント。チーム、そしてサポーターとの士気を高め、T.T彩たまが4連勝だ。