岡山リベッツ |
3-1 |
琉球アスティーダ |
6勝14敗 |
10勝10敗 |
1 |
◯ |
町飛鳥 |
11-10 |
11-10 |
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吉村真晴 |
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三部航平 |
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木造勇人 |
2 |
◯ |
吉村和弘 |
11-10 |
11-7 |
9-11 |
11-9 |
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朱世赫 |
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3 |
◯ |
吉田雅己 |
9-11 |
10-11 |
11-1 |
11-6 |
11-9 |
吉村真晴 |
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4 |
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町飛鳥 |
11-9 |
9-11 |
5-11 |
7-11 |
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荘智淵 |
◯ |
5 |
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女子のファイナル進出チームが決まる中、男子は最後の最後までデットヒートを繰り広げている。
上位3チームの成績が拮抗し、今日・明日の最終戦ですべてが決定する。
岡山リベッツのホームに乗り込んできた琉球アスティーダ、明日のT.T彩たまの前に勝点をあげてプレッシャーを与えたい。岡山としても来シーズンに向けて、最後のホームでファンの前で勝つ姿を見せたい一戦だ。
上田仁がベンチ入りし、「おかえり仁さん!」のプラカードが見える中、運命の試合がスタートした。
みんなが待っていた。上田の復帰。今日はベンチでアドバイス
ダブルスは森薗を欠く岡山リベッツは町/三部のペアで出場。琉球は最近不動のペアリングになりつつある吉村/木造だ。
この試合、岡山が2-0のストレート勝ちを収めているが、どちらも11-10の大接戦。岡山ペアはストップを主体にして、琉球ペアの強打を防ぎつつ、フリックを誘導する。バックのチキータに比べるとスピードが遅く、ストレートに打たれにくいフリックを待ってラリーにしていった。
この作戦が功を奏し、1本、2本とフリックのミスも出てきてしまった琉球ペア。1本のミスが大きくのしかかり、町/三部が先取した。
「ぼくらは右利き同士でしかも初めてのペアだったので、サービス・レシーブを重視しました。木造のフォアにストップすることを考えました。バックにストップしてしまうと、木造のバックドライブが広角にくるので、右利き同士のペアだと大きく動かされてしまう。ラリー回数を多くしたら不利だと思って、フォアで打てるチャンスがあったらパワーで押していこうと思いました」(町)
「練習したのは半日くらいであれだけいい試合ができて、コンビネーションも合っていたと思います」(三部)
下げられても粘った町/三部
三部のアシストも良かった。さすが全日本ダブルス3度も優勝した覇者だ
2番は岡山の吉村和弘が見事なカット打ちで朱世赫を下す。
朱世赫の重いカットをもろともせず、吉村のフォア強打がことごとく決まる。3ゲーム目こそ、朱世赫のサービス3球目で取られたが、カットvs攻撃の展開では吉村が完全に有利だった。
吉村のフォアドライブは、全日本の時とも違う重い球質にパワーアップしているように感じる。朱世赫がドライブの引き合いであらぬところにオーバーミスしてしまうほど、吉村のフォアは走っていた。
「カット打ちはすごい自信がある。ゲームは取られたけど、負けない自信がありました。まだ試している段階ですが、フォアを中国製の粘着ラバーに変えました。それが良いのかもしれません」(吉村)
とラバーの変更を明かした。
強打に押されて、カットが安定しなかった朱世赫
吉村、また一段と強打が鋭くなった
まだチームの勝利は決まらない。ここは静かにガッツポーズ
あとがなくなった琉球。負けるにしてもなんとかVMまで持ち込んで勝ち点を取り、T.T彩たまとの点差を詰めたいところ。
その危機感があるからだろう、4番の吉村真晴が2ゲームを連取して、全日本3位の吉田を一気に引き離す。
しかし、次第に「マサキ!マサキ!」の応援コールが大きくなるとともに、吉田の勝負師としての勘が鋭くなっていく。サービスを変え、ラリーでもコースを読み、得意のカウンターをお見舞い。0-2から2-2に追いつき、最終ゲームでも動きの良さを継続して吉村から逆転勝ち。
「もっともっと!」と観客の応援をあおった吉田。ホームの声援を力にし、見事な試合で琉球を下した。
「0−2からでもチャンスはある」と諦めなかった吉田
吉田が観客をあおる。もはや吉田劇場だった
4番は荘智淵が町を下し、意地の1点を取り返した。まだ試合はあるんだと諦めないと言わんばかり。決して死んだ眼はしていない。明日の最終戦では荘智淵の活躍が不可欠だろう。
16時から始まる木下マイスターvsT.T彩たまの試合の結果次第だが、今日の時点でファイナルへ進むチームが決まるかもしれない。
どちらにしても琉球は明日のT.T彩たまで勝つ、それしかファイナルへの道はない。
久々のホームで勝利した岡山。
白神監督は「会場の雰囲気が良くて、上田も帰ってきてくれたし、応援で心がぐっときました。試合は琉球側はファイナルがかかっていて固くなっていた。初めて組んだダブルスで勝利できたことがキーマッチでした。また、うちにとっては吉村和弘の存在が大きい。今シーズンはうちの選手はカットマンに一回も勝ってない。昨シーズンも吉村が水谷や張本に勝ってチームが勢いに乗れたし、今回も吉村がカットマンに勝ってくれた。
3番の吉田は実力もあるし、チキータに対してしっかり打てた。サービスの配分も気をつけた。オーダーはバッチリです。VMには吉村を書いていました」とコメント。ホーム最終戦の第一戦で勝利を飾り、安堵の表情だった。
まだ明日、あと1試合ある。岡山リベッツはファイナルへ進むことができないが、最後は笑って!2ndシーズンを終えたい。
●ハイライト動画
※映像提供:Tリーグ