2月27日17時から、卓球Tリーグ2021-2022シーズンの最終マッチとなった、木下アビエル神奈川vs九州アスティーダの一戦が、アリーナ立川立飛で行われた。一昨日まで3位九州と4位KA神奈川の勝ち点差は6あり、九州が3位でセミファイナル進出が濃厚かと思われたが、昨日、KA神奈川はホームで4-0の快勝。九州は敗れたため、勝ち点差はわずか2となっていた。本日の両者の直接対決で、KA神奈川がビクトリーマッチにもつれ込まずに4-0か3-1で勝てば逆転で3位浮上。九州は勝つか、または2-3での敗戦でも3位キープという状況だ。
〈木下アビエル神奈川 2-3 九州アスティーダ〉
石川佳純/面手凛 -5、-2 佐藤瞳/橋本帆乃香〇
張本美和 7、-10、7、-2、-12 横井咲桜〇
〇木原美悠 7、6、-9、6 橋本帆乃香
〇石川佳純 -10、7、7、5 面田采巳
木原美悠 -10 佐藤瞳〇
トップでは、昨日の試合で勝利したKA神奈川・石川/面手ペアが登場。中学2年の面手にとって昨日がTリーグ初勝利となったが、佐藤/橋本という最強カットペアに対しては苦しい展開。面手が打ち抜けずに強打をミスする場面があり、九州が勝利。2番の張本vs横井という若手対決が今日のキーマッチとなったが、張本がスピードドライブで押すも、横井も得意のバックドライブを両サイドに決めて最終ゲームに。デュースにもつれこんだが、最後は横井の安定感が上回って勝利。これで九州が2勝となり3位を確定、KA神奈川はセミファイナル進出の道はなくなった。
3番では木原が橋本のカットを攻略。橋本も攻守自在のプレーを見せたが、及ばず。4番では石川が面田に1ゲームを先制されるも、その後はエンジンがかかり早いラリー展開で面田を寄せ付けなかった。
こうしてビクトリーマッチに突入。今シーズン、チームを支えた木原と佐藤の試合は一進一退の展開となったが、追い上げを見せる木原に対し、最後は後陣で拾って拾ってからの逆襲というスーパープレーで勝利を決め、佐藤が両手を突き出して会心のガッツポーズ。
優勝インタビューに登場した佐藤は「2点取った時点で3位が決まったけど、やはり勝ちたかった。チームは今年Tリーグ初参戦となったけど、メンバーが少ない中で総力戦でチーム一丸となって戦ってきた。ファイナルに向けて頑張ります」と晴れやかにコメント。3月2日、同じアリーナ立川立飛にて、レギュラーシーズン2位の日本ペイントマレッツとセミファイナル。そこで勝利すると、3月4日に1位・日本生命とのファイナルとなる。
〈木下マイスター東京 1-3 琉球アスティーダ〉
大島祐哉/松島輝空 -7、-9 有延大夢/木造勇人〇
〇張本智和 -7、8、-3、3、7 宇田幸矢
及川瑞基 -4、-9、8、-10 戸上隼輔〇
大島祐哉 -8、-9、8、-4 吉村真晴〇
また同日、「水谷隼選手引退セレモニー」の後に12時からアリーナ立川立飛で行われた木下マイスター東京と琉球アスティーダの最終戦は、シングルス出場6選手全員が全日本卓球ファイナリスト、うち5人が全日本チャンピオン経験者という豪華メンバーで行われ、期待通りのハイレベルな試合が繰り広げられた。
ダブルスは琉球・有延/木造が息の合ったプレーで先制勝利。競りながらも終盤は有延の積極的なレシーブからの攻撃で突き放した。2番は張本と宇田が一進一退のクロスゲーム。途中焦りも見られた張本だったが、6-6からスタートする最終ゲームは強気に攻め切って勝利。
3番も及川と戸上が接戦に。及川はバックストレートの早い攻撃が冴えたが、台上でもラリーでも主導権を握った戸上が振り切った。そして4番は大島と吉村が見ごたえのあるラリーを展開。大島はバックの速攻からフォア強打に結び付ける好プレーを見せたが、吉村は集中力の高い攻撃的なプレーでラリーを制した。
琉球は昨日の時点でファイナル進出を逃していたものの、ベストメンバーで素晴らしい戦いぶりを見せ、今期の最後を締めくくった。
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