<卓球王国2022年1月号より>
カラーラバーの使用が解禁された2021年10月1日。東京の卓球専門店『国際卓球』の海老澤宏至さんによれば、高田馬場本店の前で午前10時の開店を待っていたお客さんが、早速カラーラバーを買っていったのだという。
「カラーラバーはレディースや高校生などを中心にコンスタントに売れています。想像以上に受け入れられていると感じますね」(海老澤さん)
記念すべきカラーラバー復活元年となった2021年だが、その解禁前から試作を行ってきたカラーラバーの「先駆者」がティバーだ。2019年のT2ダイヤモンドでは契約選手のB・スッチ(ルーマニア)が、ティバーのピンクのラバーを使用して話題を集めた。
もちろんティバーは、カラーラバーのリリースにも積極的。『クァンタムXプロ』(以下:『クァンタム』)と『クァンタムXプロ ソフト』は、赤・黒に加えてブルー・ピンクの2色が登場。粒高の『グラスD・TecS』のグリーンバージョンにもニヤリとさせられた。
今回紹介する『クァンタム』はトップ選手向けではなく、そのひとつ下の中~上級者をターゲットにしているラバー。スポンジ硬度(47・5度)もトップシートもやや硬めの設計で、かなり弾むのだが、グリップ力があるので中陣での打ち合いから台上技術までソツなくこなせる。筆者もしばらくバック面に使ってみたが、幅広いレベルの選手が安心して使えるラバーだ。「同じラバーの色違いなら試したいけど、違うラバーに変えるのはちょっと……」という人も、『クァンタム』なら確かな性能で応えてくれる。
ちなみに前述の国際卓球・高田馬場本店では、ピンクよりブルーのほうが売れているそうだが、個人的にはピンクもアリ。スッチのようにピンクのウェアと合わせるくらい、「攻めて」みてはいかが?
●スピン系テンション裏ソフトラバー
●¥6,050(税込)
●厚さ:MAX・2.0・1.8㎜
●ティバー総代理店 ㈱三英
04・7153・1511
photo >> Yoshinori Eto
text >> Taro Yanagisawa
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