日本ペイントマレッツ | 3–2 | トップおとめピンポンズ名古屋 |
1勝2敗 | 1勝2敗 |
1 | 李皓晴 | 9-11 | 11-5 | 7-11 | 森薗美咲 | ◯ | |||
蘇慧音 | 森田彩音 | ||||||||
2 | ◯ | サウェータブット | 11-7 | 11-5 | 11-5 | 梁夏銀 | |||
3 | 蘇慧音 | 11-6 | 8-11 | 7-11 | 11-10 | 9-11 | 森田彩音 | ◯ | |
4 | ◯ | 加藤美優 | 11-7 | 11-2 | 11-10 | 山本笙子 | |||
5 | ◯ | 加藤美優 | 12-10 | 梁夏銀 |
8月30日から始まった女子Tリーグ。ここまで5試合が行われたが、そのうち4試合がVマッチ(ビクトリーマッチ)までもつれる接戦となっている。
そして、開幕からの連戦最後となる今日の日本ペイントマレッツ対トップおとめピンポンズ名古屋の戦いもVマッチまで行き、マレッツが劇的な勝利をあげて今シーズン初勝利を上げた。
マレッツのダブルスは開幕戦から3試合続けて李皓晴/蘇慧音の香港ペア。名古屋はここまでダブルスに出ていた鈴木が不在、森薗が起用されて、シングルスで好調の森田をダブルスに起用した。この名古屋の采配は見事に当たり、森薗/森田がゲームオールで先取点を上げた。
森田(左)/森薗が逆転で名古屋が先取点をあげる
初めてのペアだったがお互いの良さを引き出していた
2番は、マレッツはここまでシングルス2戦2勝のサウェータブット、名古屋は競り合いながらもシングルス未勝利の梁夏銀。この試合では、サウェータブットがバックミートとフォアクロスでのドライブの打ち合いの強さを発揮。一方的な内容で梁夏銀を一蹴した。
「(サウェータブットは)活躍を期待してこちらから声をかけて獲得した選手ですが、正直ここまで勝ってくれるとは思っていなかった。でも、彼女はシンプルなプレーながら打球に威力があり、こちらのアドバイスも素直に聞いて実行できる能力があります。気持ちも強いので、団体戦向きの選手です。頼もしいですね」と三原監督。
サウェータブットは開幕戦から3戦全勝と大活躍
試合後は母国タイの伝統的な「ワイ(相手への敬意)」で
手を合わせるサウェータブット
1対1で迎えた3番。マレッツは蘇慧音、名古屋はシンデレラガールとして時の人になっている森田。森田は1ゲーム目は蘇慧音の重いドライブを押さえることができなかったが、2ゲーム目になるとラケット角度をうまく調整してカウンターで攻める。
蘇慧音も粘りを見せ、フルゲームまでもつれる接戦になったが、巧みなサービスの組み立てが光り、森田が11−9で勝利。ダブルスに続いて2点目を上げた。
前日に続いてこの試合でも2勝の森田。名古屋の救世主となっている
森田は技術力の高さだけではなく、勝負所での思い切りの良さも光る
4番に登場した加藤はバック対バックのラリーで終始リードを奪い、フォアにまわされてもドライブで仕留めるなど、山本をストレートで下した。勝負の行方はVマッチへ。
マレッツのエースとしての自覚あるプレーを見せている加藤
運命のVマッチ。マレッツは加藤、名古屋は梁夏銀。ここまでシングルスで勝ち星のない梁夏銀は、スタートから加藤のしゃがみ込みサービスをバックハンドでうまく処理すると、得意のバックドライブで加藤を攻める。
5−2で梁夏銀がリードでチェンジコートをすると、7−7と加藤が追い上げて同点に持ち込んだが、そこから梁夏銀が3連続ポイントで10−7とマッチポイント。
勝負あったかと思われたが、ここから加藤が強気のフォアドライブのレシーブで追いつくと、ジュースになるとそれまで使っていたしゃがみ込みサービスではなく巻き込みサービスを使って得点。大逆転で加藤が12−10で梁夏銀に勝つと、フロアを埋め尽くしたマレッツの応援団は大興奮。割れんばかりの拍手と声援で加藤を、マレッツの初勝利を讃えた。
チェコオープンから帰国後、疲れた顔を見せずにここまでTリーグ3試合にすべてに出場している加藤。その加藤が最後に勝ってつかんだ勝利は、チームにとっても大きな意味があるだろう。
「一昨日までは時差で朝6時まで目が冴えてしまっていましたが、昨日はちゃんと寝ることができて、今日の試合は万全で臨むことができました。Vマッチで負けていたので、今日はなんとしても勝ちたかった」と試合後の加藤。今後、マレッツには馮天薇が出場するようになるが、そうなればチーム力は一段と上がる。マレッツの巻き返しが期待される。
Vマッチで梁夏銀を大声援で勇気づける名古屋ベンチ
Vマッチで7−10から逆転した加藤の歓喜のガッツポーズ
セカンドシーズンのテーマ「Smash it!」を決めるマレッツ
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