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Tリーグ

雅己、意地の勝利で岡山がVM制す。彩たまは勝ち点1獲得で2位死守

T.T彩たま 2-3 岡山リベッツ
9勝8敗 5勝12敗
1 黄鎮廷 5-11 5-11 森薗政崇
松平健太 町飛鳥
2 モーレゴード 11-8 11-9 11-9 三部航平
3 黄鎮廷 6-11 2-11 2-11 森薗政崇
4 神巧也 11-9 11-4 11-7 吉田雅己
5 平野友樹 3-11 吉田雅己

 小雪ちらつく仙台・ゼビオアリーナ仙台で開催された東北シリーズ初日は、T.T彩たまと岡山リベッツの一戦。この試合が開催される前に、川崎で行われた試合で3位の琉球アスティーダが木下マイスター東京を4-0で撃沈、勝ち点4を獲得。勝ち点を33とし、T.T彩たまを抜いて2位に浮上。T.T彩たまにとっては何としても負けられない試合となったが、ビクトリーマッチまでもつれた末に敗戦。勝ち点1を獲得したが、プレーオフ進出に向けて痛い敗戦となった。

 トップのダブルスはここまで4勝をあげている岡山の森薗/町が快勝。連続攻撃で1ゲームをあっさりと奪うと、2ゲーム目も7-5から町が3球目でバックストレートを軽く抜き去ると、次も町がフォアフリックで得点。続いて彩たまペアがサービスミスで10-5。最後も町が台から出たサービスを見逃さずにドライブでレシーブエース。森薗/町の5勝目で岡山が先取点をあげた。

ペースを譲らず、岡山ペアが先取点

 ダブルスの勢いで連勝といきたい岡山の2番、三部がシングルス初出場でモーレゴードと対戦。1ゲーム目、いきなり2本連続サービスエースで得点した三部だったが、ラリーになるとモーレゴードのボールにタイミングが合わず、コースも逆を突かれる場面が多く9-3とモーレゴードが一気に引き離す。三部も8-10まで追い上げたが、モーレゴードが第1ゲームを奪う。2ゲーム目は終盤まで点差が離れなかったが、要所で得点するのはモーレゴード。9-9からモーレゴードが2本連取で勝利に王手をかけた。

 3ゲーム目もモーレゴードが7-2とリードしたが、三部も粘りを見せて追い上げ7-7。自らの凡ミスにいらだつような場面もあったモーレゴードだったが、このゲームも「ここぞ」の場面は逃さず。各ゲームもつれながらもストレートでモーレゴードが勝利し、1-1のタイに戻す。

 シングルス2勝目のモーレゴード。柔軟な発想のサービス・レシーブからの強襲に加え、今日の試合ではフォアで動き回る三部に対し、打ち合わずに前陣でのフォアブロックでコースを突くなど、ラリーでの押し引きも見事。得点バリエーションの広さを見せた。

勝利の雄叫びからの


このポーズ!


三部はあと1本が遠く

 ハーフタイムを挟んだ3番は森薗が3ゲームでわずか10点しか与えない完勝。前陣を死守して、黄鎮廷を左右に揺さぶって得点。第1ゲームを奪うと、2ゲーム目は10-0までリードを広げて連取。3ゲーム目もサービス・レシーブで優位に立ち、最後まで黄鎮廷に見せ場を作らせず。黄鎮廷は集中力を欠いたか、凡ミスを繰り返す展開であっけなく敗れた。

 仙台で開催の世界選手権選考会を2年連続で制している森薗。相性の良い仙台で単複2勝の活躍だ。

前陣で振り回した森薗


為す術無く敗れた黄鎮廷

 岡山の勝利か、ビクトリーマッチか、4番は彩たまが神、岡山は吉田。全日本準々決勝では吉田が勝利を収めていたが、この試合は神がリベンジ。バック対バックで吉田を押し込み、1ゲーム目は神が10-4と大きくリード。そこからミスに乗じて吉田が追い上げたが、結局、神がこのゲームを奪う。接戦でゲームを奪って勢いに乗ったか、2、3ゲームは神がハーフボールに対して思い切りの良い攻めを連発。対する吉田は中途半端なボールをカウンターされる場面が目立ち、神がストレート勝利でビクトリーマッチに持ち込んだ。

全日本のリベンジ!

 雌雄を決するビクトリーマッチ、彩たまは今日ここまで出番なしの平野。岡山は4番で敗れたばかりの吉田をコール。中学時代を仙台・秀光中で過ごした平野にとっては凱旋マッチとなったが、吉田が直前の4番とは見違えるプレーを見せる。積極的な攻めを見せ、フォアの打ち合いでも連続得点。4-2から6本連取で一気に勝負を決め、チームの2連勝を決めた。

吹っ切れたかのようなプレーで吉田が決勝点


平野は序盤で突き放された

 1~4番すべて3-0で決着してビクトリーマッチ突入という、ジェットコースターのような試合を制した岡山。勝ち点3を獲得し、勝ち点20。奇跡のプレーオフ進出に望みをつないだ。

 「厳しい試合でしたけど、選手が頑張ってくれた。オーダーとしては80点くらい。本当は4番で締めたかったんですけど。岡山から仙台まで駆けつけてくれたファンの方の応援が力になりました」(岡山・白神監督)

 岡山は明日も仙台で琉球と対戦。昨シーズンはお得意様にしていた琉球だが、今シーズンはこれまで1勝4敗と苦戦中だが、結果やいかに。

最少人数の4人で勝利。今日は選手全員が青森山田出身

 彩たまはビクトリーマッチまで持ち込み、勝ち点1を獲得したことで、何とか琉球と勝ち点で並び、2位を死守。試合後すぐに東京行きの新幹線に乗り込み、明日、川崎で木下マイスターとの試合に挑む。

敗れたものの、勝ち点1を奪い取った彩たま

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