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Tリーグ

心奮わす、Tリーグ独自のルール

1ダブルス、4シングルスで行われるTリーグだが、試合方式は独自のルールを採用している。
まず、第1マッチのダブルスは2ゲーム先取。続く第2マッチから第4マッチまでのシングルスは5ゲームズマッチだが、最終ゲームは6オールからスタートする(ダブルスの最終ゲームも同じ)。
そして、試合が2対2になったラストはビクトリーマッチ(延長戦)によって決着がつけられるのだが、このビクトリーマッチにはベンチ入りしている選手の誰を起用してもいいが、1ゲームのみの戦いになる。
開幕戦からここまでTリーグを取材して感じたことは、シングルスの最終ゲームの6オールスタートとビクトリーマッチの1ゲームだけの試合はどちらもスリリングかつエキサイティングな気持ちにさせられるということだ。

6オールからのゲームは、それこそ瞬きするのを我慢するほど1球1球を見逃すことができない。昨日の試合を見ると、6オールになった時はミスを恐れずに強気で攻め抜くことができた選手に軍配があがることが多く、凡ミスをなくすための手堅いプレーは通用しないように思えた。
ビクトリーマッチは、会場がもっとも興奮する場面と言っても過言ではない。1ゲームのみの試合は、考え方を変えれば「5ゲームズマッチの最終ゲームと同じ状況」ということになるが、それとは大きく違う。5ゲームズマッチでは最終ゲームに行き着くまでに両者が4ゲームを戦っているため「手の内」や「試合の流れ」を感じて最後の1ゲームに入ることができるが、Tリーグのビクトリーマッチではそうはいかない。
対戦者といきなり1ゲームを戦うことになるため、強いメンタルのもとどれだけスタートダッシュをかけることができるかが鍵になる。昨日の立川立飛アリーナでの2試合はどちらもビクトリーマッチまでもつれたが、勝者に共通していたのは「タフなメンタル」だった。

ハイレベルな戦いをよりエキサイティングにさせるTリーグ。ぜひ、会場でのその興奮を味わってみてほしい。
 

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