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東京五輪

P.ゾルヤが陳夢に迫るも、中国が無傷で4大会連続の決勝進出

昨日行われた女子準決勝1試合目で、2大会ぶりの決勝進出を決めた日本。準決勝2試合目が本日10時より行われ、大方の予想どおり中国が決勝へと駒を進めた。

 

女子準決勝

【中国 3-0 ドイツ】

○陳夢/王曼昱 9、2、4 P.ゾルヤ/シャン・シャオナ

○孫穎莎 6、4、9 ハン・イン

○陳夢-5、4、9、11 P.ゾルヤ

 

 中国は昨日のシンガポール戦に続き、陳夢/王曼昱のペアを起用。女子シングルスでハン・インに完勝している孫穎莎をシングルス2点起用するオーダーだ。

 そのダブルス、ドイツペアがラリーで食らいつく。中国ペアの両ハンドにもついていき、コースを突いて攻めていく。8-9から長いラリーを制してドイツペアが追いつくも、それまでよりも厳しく両サイドを突いた中国ペアが2点連取で第1ゲームを奪った。2ゲーム目は序盤から中国ペアがサービス・レシーブなど早い段階で得点を重ねて7-1と大きくリード。ラリーでもストレートを上手く使いながら両サイドに打ち分けて11-2で圧勝。3ゲーム目は早いテンポで相手を崩したいドイツペアにミスが出る中、中国ペアはどんどん攻撃の精度を上げて試合を優勢に進めて快勝を収めた。

中国は陳夢(左)/王曼昱ペアを起用。ラリー戦での威力と安定性で上回った

 2番は女子シングルス準々決勝の再戦。その試合では孫穎莎のパワードライブに為す術なく敗れたハン・イン。今日の対戦では序盤から攻撃の手数を増やし、1ゲーム目の序盤は5-5となるが、ここから孫穎莎が本領発揮。ミドル深くへ回転量の多いドライブを送り、ハン・インから反撃のチャンスを奪うと、あまくなったカットを両サイドへパワードライブ。1ゲームを先取すると2ゲーム目も同じ展開で得点を重ね、ハン・インの反撃もさらにカウンターで返球。11-4でこのゲームも奪い取って勝利に王手をかけた。3ゲーム目、ハン・インも意地を見せて食い下がるも10-6で孫穎莎がマッチポイント。ハン・インがフォアスマッシュで3連続得点を奪い10-9まで追いすがったが、最後は孫穎莎がしっかり打ち切ってゲームセット。孫穎莎のパワーが今日もハン・インを打ち砕いた。

ミドルを突いてから広角のコース取りで、鉄壁カットのハン・インからノータッチを連発した孫穎莎

ハン・インは3ゲーム目終盤の連続得点で意地を見せたが、孫穎莎の豪打に屈す

 あとがなくなったドイツだが、P.ゾルヤが奮闘。陳夢に対し、6-1とリードを奪うと、ややイージーなミスの目立つ陳夢を回転量のあるバックドライブで押していく。ラッキーなポイントもあって第1ゲームはP.ゾルヤが手にした。2ゲーム目は本来の両ハンドの安定感が戻り、左右への揺さぶりにも対応した陳夢が奪う。第3ゲームは取っては取られの接戦となり、9-9。ここから陳夢が3球目バックドライブでP.ゾルヤのフォアを抜き去り、次の1球はP.ゾルヤの厳しい連打をしのいで得点、ここぞの場面で好プレーを見せて陳夢が2-1とゲームカウントで逆転した。

 4ゲーム目も両者譲らず、P.ゾルヤがサービスも有効に使いながら両ハンドで揺さぶり、陳夢もそれに着いていって反撃。一度は陳夢のマッチポイントを跳ね返し、P.ゾルヤがジュースでゲームカウントを握ったが決めきれず。最後は陳夢に軍配が上がった。敗れたP.ゾルヤだが陳夢を相手に両ハンドで堂々と渡り合い、陳夢も素晴らしいボディバランスで跳ね返し続けた好ゲームだった。 

陳夢の勝利の瞬間。最後は「不敗」のプレーに徹した

 これで4大会連続の決勝進出を決めた中国、いよいよ日本との対戦を迎える。敗れたドイツは2大会連続のメダルを目指して香港と銅メダル決定戦。どちらの試合も明日8月5日に行われる。

P.ゾルヤの健闘を称えるチームメイトたち。ドイツは銅メダル決定戦で香港と対戦する

東京五輪速報

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