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全日本卓球2022

2年ぶり出場の森薗美咲「今までで一番卓球が楽しい」

一昨年の全日本卓球で第一線を退いていた元全日本準優勝の森薗美咲。東京都予選では出澤(専修大)らを破っての通過で、2年ぶりとなる全日本に元気な姿を現した。

初戦となる2回戦では増田(松商学園高)に快勝。鋭いバックの速攻と、自慢の脚力を生かした回り込みドライブは健在だ。

続く3回戦では松本(十六銀行)と互角のラリー戦を展開するが、威力ある両ハンドドライブに押されてストレートで敗戦。しかし生き生きとした表情で躍動感あふれるプレーを披露し、森薗らしさを存分に発揮した。

●女子シングルス2回戦
森薗美咲(FPC) 9、2、6 増田華(松商学園高)
●女子シングルス3回戦
松本静香(十六銀行) 7、9、3 森薗美咲(FPC)

以下、敗れても清々しい笑顔を見せた森薗のコメント。

「とにかく楽しかったです。2年前に(石川)佳純ちゃんに負けた試合で全日本は最後にするつもりだったけど、あえて引退という言葉は使わなかった。どこかで全日本や卓球に対する未練みたいなものがあったと思う。元々コーチをやりたかったので、1年コーチをやってきて、その中でまたふと全日本に挑戦してみようと思った。前のように日の丸を背負うという目標ではなくなったけど、やはり全日本に出ている自分、プレーしている自分が一番輝いていると思う。今の試合は完敗だったけど、単に実力が足りてないだけで、気負いすぎたとかではない。前なら全日本で負けたら『もう卓球をやりたくない』というくらい落ち込んだけど、今は負けた後でもまたすぐ試合をやりたいくらいです。
女子選手は25、26歳くらいで引退してしまう人が多い。私もその気持ちはすごく分かる。でもそれを乗り越えたら卓球が楽しくなるよって皆に伝えたい。一度引退と言った人でも戻ってくればいい。卓球王国でも『引退しないで特集』とかやってくださいよ(笑)。30になったら卓球が楽しいよって。全盛期のようなプレーはできないけど、意外とできるものです。今、私は負けられないというプライドも捨てて、今までで一番卓球が楽しいです。メンタル面ではこれまでで一番いい全日本でした」

ベンチに入った父・誠さんと。試合中でもベンチでも、常に明るい表情を見せた

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