「ラバーのヤサカ」と言われるほどヤサカラバーの信頼性は高い。高弾性の『マークⅤ』、テンション系の『エクステンド』は時代を彩った代表的なラバーだ。そして他社がテンション系という名前にこだわる中、「これは従来のテンション系(例:エクステンド)と同じ名前にしては誤解を与えてしまう」と新たなジャンル、「ハイブリッドエナジー型」として売り出した。それが『ラクザ』である。
「ラクザ」シリーズは様々あるが、特にスピードにこだわって作られたのが『ラクザ9』である。『9』のコンセプトは「『ラクザ7』のスピードを越える」こと。他社のスピード系ラバーには目もくれず、自社の最高峰ラバー『ラクザ7』をスピードで越えることを目標にしたのだ。
スポンジ硬度は45度。シートは少し軟らかいが、弾いて打ち出すようなシートではない。シートの引きつれが長い感じがして、ラケットと一体になって飛ばしてくれるタイプだ。飛距離も申し分なく、後ろからでもスピードが落ちずにドライブをかけることができる。「スピードを追求したからスピンは無視しました」というラバーではなく、スピンもしっかりかかるところが、さすがのヤサカだ。
ハードヒッターでも満足できるコシのあるスポンジ。それは中級者レベルでも十分なスピードが期待できるだろう。試合で勝つためには弧線が良いとは限らない。鋭いボールこそ得点になるのだ。フォアに貼って鋭いフォアドライブを連発するのも良い、バックに貼って、ドライブをミート打法を使い分けても良い。ただ注意してもらいたいのは、『ブライス』(バタフライ)や『プライド』などに比べると直線的ではない。たとえるならば低い弧線だ。安定もする、そして決め球にもなる低い弧線を操って、新しいスピード卓球を追求しよう。
結論!
「スピードが出るのに安定する。
直線ではない、低い弧線!」
担当:用具担当ゆう
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