●攻撃用ラケット
●木材5枚
●グリップ:FL・ST・CP
●板厚:6.0mm
ワルドナー、パーソン、アペルグレン(スウェーデン)という名だたるレジェンドと契約しているドニック。現役では欧州チャンピオンのオフチャロフ(ドイツ)を筆頭に、若手からベテランまで多くの契約選手を抱えている。そのドニックがついに中国の1軍選手を獲得したというのだ。
それは15年世界選手権蘇州大会のダブルス銀メダルを獲得した周雨(中国)だ。切れ味鋭い天才左腕を迎え入れ、すぐに彼モデルのラケットを発売した。今回はスタンダードモデル『周雨1』を紹介しよう。
『周雨1』は木材5枚合板で、上板に硬いウォールナットを使用している。そのため、つかむというより、弾きの良いスピードタイプだ。強いインパクトでもラケットが負けることなく、ボールが前へ前へと飛び出す。プラボールになってから弾みを求める木材ユーザーが増えてきているが、この『周雨1』は文句なしに弾むだろう。打球をさらにスピードアップさせたい選手、弾まない中国ラバーを飛ばしたい選手に好まれそうだ。
『周雨シリーズ』はさらに弾む『2』とアラミドカーボンを搭載した『3』の3種類展開。『1』でも相当に弾むが、他2本はそれ以上に弾む。ドニックの中でも『周雨シリーズ』はスピード重視のカテゴリーに入るだろう。
実は中国国内においてドニックの人気は高い。4年に一度の全中国運動会でも、スティガの次によく見る欧州メーカーだ。かつては劉詩雯(中国)もドニックラケットを愛用し、軽量カットラケット『デフプレイ』も中国選手が使ってから人気に火がついたという経緯もある。周雨がドニックを選んだのも頷けるのだ。
リスクを恐れないドライブ速攻を武器に戦う周雨。その鋭い打球に少しでも近づけるかなと思わせてくれる『周雨1』。選手モデルとしてはかなりお手頃価格なのもうれしいところ。ドニックに新風を吹き込むかもしれない新シリーズの誕生だ。
上板のウォールナットは薄いが、打球時の存在感は抜群
担当:王国編集部
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