●守備用ラケット
●木材5枚
●グリップ:FL・CP
●板厚:6.5mm
第2作が発売されるということは……そう、売れていたのである。「粒高専用ラケット」と銘打ったTSPの中国式ペン『ブロックマン』。全面的にモデルチェンジした新作、『ブロックマンII』が発売される。
「『ブロックマン』は人気があり、毎年かなりの本数が売れていました」。そう語るのは、ヤマト卓球商品開発部の仲村錦治郎さん。「しかし、プラボールの導入に加えて、今の粒高の選手は反転しての裏ソフト面での攻撃や裏面打法も使う。より反発力を求める声が上がっていたんです」(仲村さん)。
実際に打ってみると、ブロックマンという言葉のイメージを良い意味で裏切られる。かなりハードで弾むブレードだ。
それでいて、粒高のブロックがコントロールしやすいのは、中芯に使われている杉のおかげか。前作では中芯にファルカタという軟らかい木材が使われていたが、『ブロックマンII』では反発力とコントロールのバランスを取るべく、打球時の振動がしっかり手に伝わる杉に白羽の矢を立てた。
片面に粒高、片面にスピン系テンション裏ソフトを貼ると、裏ソフトの攻撃はかなり威力が出る。弾みがある分、短くビタビタ止めにいくのではなく、粒高の変化とナックルで相手を押し込み、裏ソフトで決定打を狙えるラケットだ。一発では決まらなくても、攻撃で相手を動かして台から離し、粒高で前に揺さぶることができる。
仲村さん曰く、TSPの粒高『カール』シリーズで言えば、安定性の『P3』や攻撃力の『PーH』とのマッチングがオススメだという。ブレードも粒高の安定性、そしてミート打ちのしやすさを考慮して、横幅の広い形状に仕上げている。
シェーク・バック粒高の選手のため、中国式ペンに加えてフレアグリップも新たにラインナップ。ただ止めるだけではなく、止めて勝つために進化を遂げた『ブロックマンII』。粒高ユーザーなら素通りできない一本だ。
数種類の粒高ラバーでテストを繰り返し、板厚は6.5mmに決定。杉の中芯が目を引く合板構成だ
担当:王国編集部
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