●攻撃用ラケット
●木材5枚+ZLファイバー2枚
●グリップ:ST・FL・AN
第17回アジア競技大会・女子団体決勝で中国の丁寧を破り、日本の卓球ファンをわかせた福原愛。そんな福原愛選手が監修し、名前を冠したラケットがバタフライから発売された。
(株)タマス・開発チームの岩瀬祐介さんに特長を聞いてみると、同じ合板構成(ZLファイバーのインナー仕様)のラケット『劉詩雯』『インナーフォース・ZLF』と比較し「軽量化しながらも弾みを上げ、打球時の球持ちを損なわない」ということにこだわって作られたという。そのために中板を軽量なものに変更、添芯を若干厚くしてある。その結果、『劉詩雯』『インナーフォース・ZLF』が板厚5.6mmなのに対し、「福原愛PRO・ZLF」は5.8mmとなっている。
実際に打ってみると特殊素材が入っている感じはあまりせず、木材の合板ラケットのような打球感だ。また、平均86グラムと比較的軽量なので、両面に重めのスピン系テンションラバーを貼っても十分に振り抜け、前陣での切り替えもスムーズに行えた。ドライブ時のボールのつかみは抜群で、回転のかけやすさは特筆もの。厚めにボールをとらえ、食い込ませるように打球すると、インナーに配置されたZLファイバーが顔をのぞかせ、 ややハードな打球感になりスピードあるボールを打つことができる。
後陣に下がるとやや弾みに物足りなさを感じるが、前陣主体でプレーする選手ならあまり気にしなくても良いだろう。ボールをよくつかむということで、相手の回転の影響を受け、最初はブロックがやや浮き気味になってしまったが、慣れるに従いブロックも安定するようになった。前陣でピッチの速さを武器に戦う選手にはうってつけのラケットに仕上がっている。バック面に表ソフトを貼り、スピードで押していきたい福原選手のようなプレーを目指す人にもオススメできる。
福原選手の活躍のように、ラケット界でも大きな注目を集めそうだ。
●インナー(内側)にZLファイバーを配置。ボールをつかむ性能にすぐれ、打球感は比較的柔らかい
担当:王国編集部
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