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オメガ プロ[XIOM]

●攻撃用シェークラケット
●木材7枚
●板厚5.9mm
●重量:88g±
●グリップ:FL・ST

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ラケットのオメガも見逃すな
ガンガン打てるぜ
紫檀の快感!

 試打すること、およそ2カ月。腰を据えて、じっくり打ってみた。プラボール時代に、長くつきあっていけそうな予感がしたのだ。
 「『オメガ』ってラバーじゃないの?」という声も聞こえてきそうだが、それがエクシオンの作戦。高い知名度と性能を誇るスピン系テンションの「オメガ」シリーズ、そのブランド力を活かすネーミングなのだ。ハッキリ言ってまぎらわしいが、エクシオンの最上位モデルは、ラバーもラケットも「オメガ」だと思えばいい。
 今回紹介する『オメガ プロ』(以下『プロ』)に加え、『オメガ ツアー』と『オメガ ヨーロ』の3本が発売された7枚合板の「オメガ」シリーズ。「オメガ」の看板を掲げるだけあって、スペックは相当高い。
 『プロ』に使われている木材はローズウッド(紫檀)。素材の確保が難しい中、世界各国から材料を取り寄せ、弾みが均一な一枚板にこだわった。その特長は何と言っても弧線の安定感だ。回転量が落ちたことで、セルロイドボールよりも直線的に飛ぶプラボールでも、オーバーミスを恐れず、ドライブをガンガン打てる。
 実はエボニー(黒檀)を使った『ツアー』はさらに高い弧線を描くが、弾みは抑えめでパワーヒッター仕様。対下回転のドライブでも、パワーがないとスピードが出しにくい。より弾む『プロ』のほうが使い手を選ばないだろう。
 韓国でもすでにユーザーから、「特殊素材でなくても威力が出せる」と高評価。硬いプラボールを硬くて弾むラケットで飛ばそうとすると、球離れが早くてコントロールが難しいため、トップ選手でも特殊素材系から木材のラケットに変える選手が少なくない。この『プロ』もまさにプラボール時代の申し子と言える一本だ。
 「変わり目はチャンス」という言葉がある。値段は少々張るが、このラケットに変えて、セルロイドボールとの別れの春を、出会いの春に変えてみるのもアリだ。

●紫檀を上板と中芯の両サイドに配した合板構成。中芯と添芯には洋材のアユースを使用している

担当:王国編集部