●攻撃用シェークラケット
●木材5枚+グラカーボン2枚
●グリップ:FLのみ
●ブレードサイズ:161×152mm
●板厚:5.9mm
●平均重量:92g
遂に登場した、馬龍(中国)の名を冠したラケット。これほどの選手のモデルとしては遅すぎるくらいに思えるが、現世界チャンピオン、世界ランキング1位(2016年6月まで16カ月連続)ということで、満を持しての登場だ。
実は、中国・紅双喜社は、以前から『キョウヒョウ龍』シリーズラケットをリリースしていた。「龍」は馬龍の龍。化粧箱やグリップエンドに馬龍が描かれた、実質的に「馬龍ラケット」と呼べる製品だ。しかし『キョウヒョウ龍』は限定生産品ということで、紅双喜と業務提携しているニッタクも、日本国内では定番品としてリリースしなかった。
そのような中、馬龍の名前を明記したラケットを作りたいというニッタクの思いがようやく実現し、『馬龍カーボン』と『馬龍5』(5枚合板モデル)が4月にリリースされた。馬龍本人、紅双喜、ニッタクの三者による共同開発品だ。
このラケットの最大の特徴は、スピードと回転の高い次元での両立だ。一般に、スピードが出るラケットは球離れが早く、回転をかけづらい傾向にあるが、『馬龍カーボン』では「グラカーボン」をインナーに配しつつ、板厚も5.9mmと比較的薄くすることで、弾みを持たせつつ「しなり」を生む合板設計になっている。このグラカーボンとは、ADカーボンの弾みと、グラスファイバーの柔らかさや球持ち、両者の良さを掛け合わせた素材。ケブラーカーボンに近い特性を持つが、よりしなりがあるとともに、比重が高いため威力が出しやすい素材だという。
また、グリップの細さも特徴的だ。これによりラケットヘッドを回しやすく、重めの重量と合わせて、ドライブの回転量を生み出しやすい設計になっている。
使いこなすためには、それなりの筋力と技術力が求められるだろう。しかし腕に自信のある人なら握ってみる価値大だ。ただ飛ぶだけではない。破壊力と安定感を兼ね備えた、まさに馬龍のドライブを体現したようなギアなのだ。
外側から、やや硬めのコト材、軟らかめのアユース材、グラカーボン、中芯のアユースという合板構成
担当:王国編集部
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