●攻撃用ラケット
●オープンプライス
●木材5枚+ZLカーボン2枚
●グリップ:FL・ST・AN・CP
●板厚:5.7㎜
●ブレードサイズ:
157×150mm/161×150mm(CP)
もはや説明不要の大ヒットラケットだ。バタフライの15年春の新製品だが、前身の『インナーフォース・ZLC』のデザインリニューアル版として登場。『インナーフォース・ZLC』と言えば、国内のみならず、世界の様々な選手の使用実績がある。
元々は04・08年五輪優勝の張怡寧(中国)の「板厚は厚くせず、5枚合板の打球感は変えずに威力を上げたい」という要望に応えるために開発された。特殊素材を通常より内側(中芯寄り)に配置して球持ちを向上させる合板構成、いわゆる「インナー系」の流行を作った元祖と言えよう。今回、新たに付けられた名称の『レイヤー』とは「階層」という意味で、通常のラケットとは特殊素材の階層(位置)が違うということを表現している。
変わったのはデザインだけではない。少々大きめだったブレードサイズが『ティモボルシリーズ』と同じサイズに統一され、やや軽量化されている。同時に中国式ペンのブレードも大きく丸いサイズから『吉田海偉』と同じ形状に変更された。
しなやかに弾むZLカーボンはバタフライを代表する特殊素材だ。アウターの『水谷隼・ZLC』、そしてインナーの『インナーフォース・レイヤー・ZLC』という2大ラケットが顔になっており、特に『インナー』は、町の大会からトップクラスまで、老若男女、多様な戦型が使用。大会に行けば見ない日はないほどだ。
最近ではジャパンオープンで2位となり、世界ランキングが急上昇している吉村真晴選手(愛知工業大)もこの『インナーフォース・レイヤー・ZLC』のブレードを使用している(グリップは特注)。吉村選手の持ち味である切り裂くような両ハンドの安定感が増しているように感じるのは、このラケットが関係しているのかもしれない。
男子も女子も、大人も子どもも、オールマイティに愛されるスーパー万能ラケットは、今後もインナー系の主役であり続けるだろう。
上板から3番目に配置されたZLカーボン
担当:王国編集部
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