●エネルギー内蔵型裏ソフトラバー
●オープン価格
●特厚・厚・中
前作『ブライス スピード』のリリースから8年余り。世界初のテンションラバーとして一世を風靡した元祖モンスターラバー『ブライス』の新作、『ブライス ハイスピード』が再び市場に放たれた。
「今さら『ブライス』?」という声が上がるのも理解できる。しかし、バタフライ研究開発チームの土屋祐一さんは語る。「『ブライス スピード』が発売されてからも、『より最速を追求できないか?』ということで、開発は継続していたんです」。
万能のラバーとも思える『テナジー』だが、実は「あの打球感が苦手」というユーザーも少なからずいる。『テナジー』全盛の中、多様なユーザーのニーズに応えるべく、静かにスピード性能を磨き続けた『ブライス ハイスピード』。「社内で『他の名前をつける?』という議論もありましたが、性能をユーザーの方にすぐわかっていただけることを重視し、『ブライス ハイスピード』という名前を採用しました」(土屋さん)。
スピードアップの秘密は、進化したバタフライ独自のハイテンション技術と、これまでより細く、高くなった粒形状。ただし、もともと『ブライス スピード』に対しては、「球離れが早い」「直線的に飛びすぎる」というユーザーの声も上がっていた。
そこでバタフライは、トップシートのシート部分を薄く仕上げる新技術「マイクロレイヤー」を採用。打球時の「ひきつれ」が大きくなり、より回転がかかり、弧線を描く設計に仕上げた。
打球してみると、このラバー、さすがに速い。相手コートに突き刺さるようなスピード感がある。トップシートのグリップ力が向上しているので、「暴れ馬」の印象はないが、やはり弾道は直線的。打球点を落とすとややオーバーミスが増えるので、高い打球点でガンガン連打したいラバーだ。
中途半端なスイングスピードだと弾みの強さが際立ってしまうので、スイングスピードのある選手ならフォアに貼ってパワードライブで勝負。パワーのない選手ならバックに貼って、弾みを生かしたピッチ打法もアリだろう。
『ブライス』は確かに生きていた。バタフライ史上最速の一枚。この怪物を、アナタは手なずけることができるか?
右の『ブライス スピード』よりも、トップシートのシート部分(粒の上の部分)を薄く仕上げている。『ブライス ハイスピード』のスポンジ硬度は、『スピード』と『スピードFX』の中間に設定
担当:王国編集部
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