●カット用シェークラケット
●ブレード:165×157mm
●板厚:5.8mm
●平均重量:83g
●グリップ:FL・ST
スウェーデン製ラケットといえば、スウェーデンの卓球メーカー、スティガを思い浮かべるかもしれない。しかしヤサカも長年、高品質なスウェーデン製ラケットをリリースし続けていることを忘れてはならない。
古くは、93年世界チャンピオン・ガシアン(フランス)の使用モデル『ガシアンエキストラ』(廃番)、そして北京五輪金メダリスト・馬琳(マ・リン)(中国)の使用モデル『馬林エキストラオフェンシブ』に代表される、木材ラケットのベストセラーがスウェーデン製。そして、近年のヒットモデル『ギャラクシャ』シリーズも、実はスウェーデン製だ。
トップ選手、特に中国選手に絶大な人気を誇るのが、スウェーデン製の合板。北欧の合板技術が、独特の手に響く打球感を生み出し、ボールをしっかり掴(つか)んでくれる。特殊素材ラケットのシェアが年々増える傾向の中で、スウェーデン合板信仰は未(いま)だ根強い。
そんなスウェーデン製のカット用モデルが、今回紹介する『スウェーデンガーディアン』だ。実はヤサカは既(すで)に『スウェーデンディフェンシブ』をリリースしており、スウェーデン製のカット用ラケットとして2本目のアイテムとなる。違いはどこにあるのか、ヤサカ商品企画広報部・矢尾板駿さんに聞いてみた。「『ディフェンシブ』は守備に専念するカットマン用で、扱いやすさを優先しています。弾みが控えめで安定性が高く、ブレードが小さめなので操作性も高い。一方『ガーディアン』は、攻撃用ラケットに近い合板構成で、中陣からの攻撃でも十分に威力を出せる設計。ブレードを大きめにして安定感を確保しつつ、カット+ドライブ攻撃を可能にし、差別化を図(はか)りました」。
「カットマンも攻撃が必要」という触(ふ)れ込みで、特殊素材を使用するカット用モデルを多く見かけるようになった。しかし『スウェーデンガーディアン』は、あくまで木材合板の球持ち、打球感にこだわりつつ、攻撃力を高めている。
相手のパワードライブを時に受け止め、時に弾き返す、北欧の守護者(ガーディアン)。インパクトの感触が手に響くというウリは、カットマンの心にも響くに違いない。
上板が攻撃用ラケットでも使用されるコト材なので、ブレードの見た目は攻撃用と変わらない
担当:王国編集部
【2019年】
【2018年】
【2017年】
【2016年】
【2015年】
【2014年】
【2013年】
【2012年】
ラバー
ラケット
シューズ