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双 MF R双 MF P[ニッタク]

<双 MF R>
●攻撃用ペンホルダーラケット
●合板構成:桧単板
●ブレード形状:角丸型(R)
●ブレードサイズ:R=159×138mm
●板厚:8.0mm
●平均重量:80g

<双 MF P>
●攻撃用ペンホルダーラケット
●合板構成:桧単板
●ブレード形状:角型(P)
●ブレードサイズ:P=161×128mm
●板厚:8.0mm
●平均重量:80g

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正統派ペンドラにこそ推したい
多機能、桧単板。

 美しい桧材の表面に描かれた侍が手にする刀は二本。グリップ形状を見てのとおり両面仕様のペンホルダーで、だから二刀流というわけだ。
 その名も『双 MF』は、様々な意味で2つの側面を持つラケットだ。まずは両面にラバーを貼る設計という点。片面に貼ることが前提の桧単板ラケットの標準的な板厚は9㎜だが、『双MF』は薄めの8㎜。弾みが落ちそうだが、両面にラバーを貼っている効果もあり、思った以上にボールを飛ばしてくれる。もちろん桧単板の打球感も心地良い。日本式の両面にラバーを貼りたいが、反転式は弾みが物足りないものが多くて……という人にとっては最適だ。
 そしてこのラケットの最大の特徴であるグリップ形状は、2つの側面というより、“多機能”がこめられている。第一に、表面には人差し指をひっかける突起があってスイングしやすい一方で、裏面は平坦なので、裏面打法がやりやすい。裏+粒を貼り、ドライブを中心に、たまに反転して粒高レシーブや裏面チキータをするプレーで威力を発揮するだろう。あるいは両面裏による両ハンドプレー、裏+表速攻など、様々な可能性を秘める。第二に、グリップは人差し指がかかる部分はコルク製だが、他は木材である点も特徴的。木材によってグリップ部を補強し、弾みを向上させているのだ。加えて、木材の重さによって、両面にラバーを貼っても重心が先端に寄り過ぎず、操作性を向上している。
 このような細かい工夫がこめられた独自の設計により、桧単板の威力と、両面プレーの多彩さや操作性の高さという、相反するイメージの要素が1本に同居することになった。この多機能ギアを設計した新井卓将氏(丸子橋卓球スタジオ/ニッタク契約コーチ)は言う。「異質反転プレーだけでなく、両面裏ソフトのドライブマンにも好評です。個人的には角型がいけてると思います。グリップが長めなので重心バランスが良く、またブレードが細身なのでかなり反転しやすいのが特長です」。
 多機能がウリながら、桧単板の風合いが生きたシックなルックスを持つ『双 MF』。異質選手だけでなく、正統派ペンドラにも使ってもらいたい1本だ。

※卓将氏がラケットの解説・実技動画をYouTubeで公開中(「双MF」で検索)

近年、価格が高騰している桧単板。価格を8千円に抑えながらも、木目は十分に美しい

担当:王国編集部