●スピン系テンション裏ソフト
●厚さ:MAX・2.0mm
●スポンジ硬度:40°
7月の発売以来、ユーザーの注目を集めるヴィクタスのスピン系テンション裏ソフト『V>15』。スポンジ硬度47.5度の『エキストラ』と、40度の『リンバー』がリリースされた。
ヤマト卓球商品開発部の仲村錦治郎さんによれば、このふたつのスポンジ硬度を決めるに当たって、35度から50度まで様々なスポンジ硬度をテストしたという。その中で、ソフトなスポンジは40度の『リンバー』が断トツで評価が高かった。
「試打会で全国の強豪校を回りましたが、高校トップの男子選手でもフォア面で2~3割、バック面では半数近くが『リンバー』を選びました。打球音が良く、ミート打ちがやりやすいので、女子選手はフォアでも『リンバー』が人気ですね」(仲村さん)。
「ソフトスポンジ=中級者向け」というイメージにあてはまらないのは、トップシートの性能の向上によるところが大きい。『エキストラ』と比べても、「使いやすくするために性能を落とした」という感覚はなく、中陣からの打ち合いもガンガン飛ばせる。
木材の7枚合板、特殊素材を上板のすぐ下に配した「アウター」ラケット、特殊素材が中芯寄りに入った「インナー」ラケットの3本で試打をしてみたところ、好印象だったのはアウターの特殊素材ラケット。打球感重視の木材ラケットがベストマッチかと思いきや、逆にラバーのスピード性能が全面に出すぎて扱いにくい印象。弾みの良い特殊素材ラケットのほうがしっかり弧線を描くようになり、マッチングの妙を味わうことができた。
そして特筆すべきは台上技術。非常に安定性が高く、ストップも止めやすい。ヴィクタスの「Vシリーズ」の前作、『V>01』はスピードが出る一方、台上にやや難があるように感じていた。その点、『リンバー』はすぐ試合で使えそうな安心感がある。
すごく飛ぶのに、ボールが収まる。練習で試すだけでなく、試合で使ってみたくなる。あの怪物ラバーが支持を集める最大の理由、信頼感と安心感という「聖域」に足を踏み入れたのか。8月のインターハイでも複数の男子選手が使用しており、これから口コミで売り上げを伸ばしそうだ。
トップシートはあくまで上級者仕様で、かなり硬め。硬度40度のスポンジを合わせている
担当:王国編集部
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